佐野はラーメンの方が有名ですが
佐野ラーメンは全国に知られている名物です。
確か、竹で打つ面が特徴だったと思います。
基本的に、うどんの強い腰を作る方法と同じく体重をかけて活力をかけるところは同じです。
それに対して、意外に知られていないのが、耳うどんです。
佐野や宇都宮の正月料理として伝わっている郷土料理で、今回は佐野SAでいただきました。
お値段はやや高めですが、作る手間を考えると仕方だがないと思います。
ただの麺と違って、一つ一つ手で端と端を繋げる必要があるので、普通の麺類よりも手間がかかります。
優しい味の出汁と柚子の華やかな香りで食す耳うどん
今回いただいた耳うどんは、牛蒡や大根、里芋などの根菜類と、三つ葉や柚子など香りのある薬味、あとは、大根おろし、おろし生姜、ネギなどが添えられています。
だし汁は優しい味わいで、やや甘みを感じるものですが、ゆずの香りが良いアクセントとなって是ny隊的に味を引き締めています。
耳うどんはツルッとした食感で、台湾の水餃子のように口当たりはいいのですが、なにぶん量が少ないですね。
それをカバーする炊き込みご飯があって、ちょうどいい感じです。
さらに量が少ないと感じる人には、宇都宮餃子を一皿追加するのもいいでしょう。
だし汁にはそれほど塩分が強く感じられないので、汁を飲みながらご飯をいただくのもお勧めです。
デザートも耳うどんでした
デザートといえば、いろいろなものがありますが、元は小麦粉で作られたものは多いと思います。
麺を使ったデザートは、世界を探すとそれなりにありますが、日本ではそれほど多くは見かけません。
レシピを探せば、うどんを使ったデザートは見かけますが、一般的とは言い難いですね。
うどんは元は小麦粉ですから、油で揚げるパターンはあると思います、かりんとうみたいに。
今回いただいたのは、それよりはストレートにうどんのままで、かけてあるのがだし汁ではなく黒蜜と胡麻という感じです。
これが、意外にいけるというか、1つでは足りないと感じたほどの美味しさでした。
個人的には、ゆずを添えるとか、きな粉をかけるとかもアリと思いました。
耳うどんのまとめ
耳うどんは、うどんというより椀ものという感じでした。
お腹いっぱい食べるというよりも、めでたい縁起物という感じで、雑煮に似たポジションと思います。
ただ、味わいは悪くありません。
できれば、もっと多量に耳うどんを入れてくれると嬉しいです。
ちょっと、上品な味わいの料理という感じです。
どちらかというと、がっつり食べたい人よりも、品のある郷土料理を楽しみたいという方に向いています。
もし、佐野に行くことがあれば、ラーメン以外に何かその土地独特の料理が食べたいという方には、お勧めします。