花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

明日から本気出す

2024年05月13日 | 研究
いつも春休みからジェットスタートを切るFLORA HUNTERS。
彼らが目標とするゴールは夏です。
そのため1学期は休み返上で調査分析に取り組みますが
今年はちょっと違います。国際大会に出場するため
さらにピッチをあげているのです。
およそのデータはすでに手にしているので、これからは論文作り。
そこで彼らに用意されたのは3台のMacです。
真ん中はM1チップを搭載したMac Air。
昨年、今まで使っていたMac Airが経年劣化で廃棄されたのに伴い
新たなチームのメインのマシンとして活躍しています。
右の黒いMac Airは昨年チームにやってきたM2チップ搭載の新機種。
まだ眠っていることが多いのですが、これからが出番。
図表作りなどいろいろなところで力を発揮してくれるはずです。
そして左は懐かしのiMac。2016年頃から歴代のメンバーが
論文作りに使ってきました。なぜならA4サイズが2面同時に
画面に表示できるから。大画面ならではの使いやすさです。
最近の機種に比べると処理スピードが遅いのですが
レジェンドたちが愛用したFLORA魂がこもったマシン。
満を辞して倉庫から出てきました。
明日から本気出します!
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成分に変化なし

2024年05月13日 | 研究
4月からミストで栽培してきた野菜が収穫されています。
これはスイスチャード。ケニアのホウレンソウといわれる葉菜です。
左から一般的な水耕栽培、中央は1日24回ミスト噴霧したもの、
そして右が48回噴霧したものです。
若干、24回が小ぶりですが、十分な大きさです。
しかし担当したメンバーは極めて少ない水環境で育ったので、
成分などが変化していないか少し不安を抱えていました。
そこでポリフェノール総量を測定することにしました。
なぜならポリフェノールはストレスによって発生する活性酸素により
傷つくことを防ぐために植物が合成する色素。
水ストレスによって増えている可能性があります。
ポリフェノールは人間の健康を保つため機能性成分となるので
良いことではありますが、苦味成分という欠点があります。
レタスもスイスチャードも生でサラダに使われるので
苦かったら美味しくありません。
依頼したのは県の工業試験場。食品分析をしてくれるのです。
先日、結果が送られてきましたが、どの区の成分量も同じ。
つまり少ない水で栽培しても健全に生育したようです。
節水しても同じ野菜が栽培できる。これは大きな自信につながります。
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泡勝負

2024年05月13日 | 研究
泡農薬作りに挑戦している2年生の紅一点。
先日、ムクロジとサイカチの泡勝負を行いました。
結果は一目瞭然。左の方が圧倒的にきめ細かい泡になりました。
勝った左はムクロジ。羽子板の羽の先端についている黒い実の果皮です。
なんと1時間経ってもこの状態で崩れません。
農薬にするにはある程度の耐久性が必要ですが、これは十分な強度です。
右はサイカチ。ちょっと水っぽい感じで、きめも荒いようです。
これは15分ぐらいたった泡ですが、だいぶ崩れてきました。
しかし崩れると液体に戻り、付着部を濡らします。
よく考えるとこれでも十分役割を果たせるのではないでしょうか。
次回は泡が崩れる様子の測定。
さらに予定されている実験はたくさんあるので
計画的に次々とこなすつもりです。
他のメンバーは植物の管理に忙しい毎日。
植物栽培を伴わない研究ってこんなにも楽なんだと
うらやましく思っているのではないでしょうか。
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Boys & Girl

2024年05月12日 | 研究
お醤油のようなきれいな色です。
中に入っているのはサイカチ(槐)のさや。マメ科の高木です。
先日、Bubble Girlはムクロジの果皮を煮出して
緻密な泡を作ることに成功しましたが、
このサイカチも昔から洗剤として使われてきたもの。
そこでムクロジと全く同じ方法で泡にすることにしました。
これは一晩浸漬したものですが、こんな濃い色が出るんですね。
どうなるのか楽しみです。
さて世界にはこのように石鹸がわりになる植物がいろいろあります。
アジアはサイカチやムクロジですが、ヨーロッパやアフリカではサボンソウ、
アメリカ大陸であればハゼの木などが有名です。
全部試すことはできませんが、現在はサボンソウの種子も取り寄せ
まずは育てるところから始めようとしています。
また彼女はサイカチやムクロジを粉にしようとしています。
粉にすると保存や利用すくなると考えたからです。
二人組のBoyでも思いつかなかった紅一点の Bubble Girlの発想。
いろいろな視点が加わり、レベルアップしています。
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大渋滞

2024年05月11日 | 学校
ご覧ください。
名農の正門から校舎に続く坂道に自動車がいっぱい。
止まったまま動きません。大渋滞です。
これは野菜苗販売1日目の様子。
近隣から名農の品質の良い苗を求めて
たくさんの方がやってきたのです。
数年前はコロナでお客様が密にならないよう
小グループに分けて農場に入ってもらっていましたが
今はもう大丈夫。早くいらっしゃった方から
時間になると購入することができます。
対応した名農生はとても忙しかったようですが
貴重な接客体験はとても有意義だったと話していました。
さてこんなにお客様がいらっしゃったので
もう野菜苗は完売したはずと思ったら、
まだまだ残っているとのことでした。
こんなに並んでいる皆さんにもう売り切れましたとは
可哀想でいえません。だからたくさん作っていたのですね。
余った苗は名農生の学習に用いられます。
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