Xのほうには書きましたが、
Youtubeで「時をかける少女」の無料公開が始まり(期間限定)、
過去に何度か見たような映画でも、
今回の無料公開でさらに細かなところまで気付いて見るようになり・・・
で、
気付いたらブルーレイを買っていました。
スマホで見るとか、そんな手軽なことをしたくなくなり、
大画面でいつでも再生して見ようと。
何十年と経ってから作品の円盤を買うとか。
それだけ「時かけ」には魅力・・・というか、惹きつける魔力があるのです。
田中は鑑賞するたびに、原田知世に恋をしています。
見るたびに初恋です。
高校生の頃に戻って、初恋をしたかのような気分に浸れる映画なのです。
この映画の初公開時は、1983年で。
自分はまだ5歳でしたが、
映画を観に行った当時の中高生の男子が、皆、原田知世に恋をして映画館を出てきたというのもわかります。
制作を指揮した角川春樹も、監督の大林宣彦も、
誰もが皆、原田知世に恋をしたというのも頷ける話です。
尾道が舞台ですが、
目に付く光景は圧倒的に竹原の街並みが印象的な作品です。
こういう清らかな作品を見ていると、
竹原市で自主製作映画を撮りたいなとか、
アイドルの子を使ってポートレートを撮りたいなとか、思ってしまうから不思議です。
そんな風に田中の心をそそのかす恐ろしい作品なのです。
▲いつか撮影できる日が来るのか・・・!?
そして、
何がこの作品は自分をここまで魅了するのかを考えた時に、
かつて好きだった『この世界の片隅に』と同様に、
「映画の世界観に浸りたい 映画の中で主人公たちと同じ空気を吸っているかのような気持ちに没入したい」
という、
ふたつの映画の共通項を見出しました。
どちらも、
さんざんこすりたおして見返しているし、
全部の展開もセリフも覚えているのに、
何度も見たくなるのは、その世界にトリップしたいという願望に他なりません。
いい作品に出会えるだけで、自分の人生は充実していると言えます。
なおかつ2作品ともブルーレイで持っているんですから。
これから先の人生で、何度でも映画の中に入り込めます。
何度でも恋をしたり、涙したりできるのです。
自分も制作者の端くれとして、
今後の人生でそんな映像作品や、写真を、
後世に残すことができるかな?
そんなことも考えさせられた、「時かけ」でした。
でも自主製作映画は本気で今年、作りますよ。押忍!