もう3月も終わりということで春めいてまいりましたね
今クールは少なめで2作品のみ視聴しました。
ざっくり感想です
家政夫のミタゾノ
(テレビ朝日系 全9話)
家庭の闇を暴く家政夫シリーズ、第7シーズンです。
毎回新人家政婦がミタゾノの相方として登場しますが、今回は久間田琳加さんです。(もしかしたら初めましての女優さんかも?)
毎回ゲスト出演も、おっ!という方が登場したりして楽しめました。
まぁご飯食べたりスマホいじったりしながらの流し見していることが多いので、話半分だったりしますが(オイ…)
そうそう、第1話のゲストは中山美穂さんでした。訃報があってから日が浅かったので、なんだか信じられない気持ちでした。
毎回の家事豆知識も面白いです。実践してみたことはないけど(笑)
御上先生
(TBS系 全10話)
東大卒の文科省官僚・御上孝(松坂桃李)がエリート高である私立隣徳学院に官僚派遣としてやってくる。
3年2組の担任になった御上はクラスの生徒達に学ぶことの真髄を教授してゆく。
御上が隣徳学院に来た目的は何か?隣徳に隠された秘密とは?
数多ある学園ドラマとは一線を画す作品で見応えがありました。
学校ものってどうしても生徒個人の問題に帰結しがちだと思うのですが、本作のテーマはそこに真っ向から切り込む形となっています。
それを象徴する言葉が「The personal is political(個人的なことは政治的なこと)」
この言葉はお恥ずかしながら本作で初めて知った言葉でしたが、つまりは誰かが抱えている問題は実は社会的な問題を内包しており、その問題を解決(あるいは改善)する為には社会の仕組み自体を変えていく必要があるということではないだろうか?
隣徳学院の生徒は将来エリートコースを歩んでいく人材が揃っているといえます。しかし勉強はただ単に進学や就職する為の点取りをするものではなく、これから直面する様々な壁にぶち当たった時にどうすれば良いのかを自分で「考える力」をつけるのが本当の意味での勉強なのではないか。そういったことが本作のテーマだったのかなと思います。
松坂桃李さんをはじめとしたキャスト陣、そして生徒達の熱演も見どころでした。
中でも私が注目していたのは報道部でジャーナリスト志望・神崎役の奥平大兼さん。2023年のドラマ『最高の教師』で見て、凄い演技をするな…と揺さぶられたのです。
本作の神崎はドラマ的に生徒の軸ともいえる役割で、女性教師の不倫を学校新聞で暴いて退職に追いやったという過去があります。その問題が学園の闇を暴くきっかけになり、それを追っていくのが神崎です。自分の罪と向き合いながら強くなっていくキャラクターで非常に良かったです。奥平さんは表情とか目の演技が上手いです。
そして関係無いけど、『最高の教師』では最後まで変われなかった生徒役だったのが『御上先生』では真っ先に変わっていく生徒なのもグッとくるな~と勝手に感動しておりました(笑)
クラスの生徒達が抱えている問題を皆で考え、変えていく。
答えの無い問いでも、それを考え続ける力を身につける。
それが未来に繋がると信じて生徒と向き合う御上先生も良かったし、優秀な生徒達が変な争いとかなく一致団結していく姿がとても良かったです。
面白いドラマでした!