なんとなく気が進まなかったが
時間もぴったりだし…
と、バイト帰りに
TOHOシネマズ池袋にて
 
異人たち
 
 
なにしろあの、
異人たちとの夏、
がベースってんで

観るしかないなと

 

脚本家のアダムは

ロンドンの廃墟のような

マンションで暮らしている

なかなか筆が進まず(PCだが)

気が焦っている中で

ただ一人の同じマンションの住人、

ハリーが酒瓶を片手にやってくるが

警戒するアダムは誘いを断ってしまう

 

翌日ふらりと

幼い頃暮らした実家を訪ねてみると

その家は現存して、

不思議なことに

12歳の時に交通事故で

死んだはずの両親が彼を出迎える

 

不思議と思うよりも

ただただ嬉しさがまさって、

心地よく両親と過ごすアダムは

満たされた気分で帰宅する

気持ちの余裕なのか、

またエレベーターで会ったハリーと

今度は酒を酌み交わして

親密な仲になっていく

 

両親との心地よさを求めて

足繁く通い出すアダムだが、

ゲイであることを打ち明けると

母親は戸惑ってしまい…

 

というように、

大林版の突き抜けた下町の明るさはなく、

そして名取裕子の女の怨念執念もなく、

もっともっと深く深く個人の深層に入り込んでいく

 

主人公がゲイという設定には

正直近頃多すぎて辟易だが、

これを抜きには語れない主人公の葛藤で

むしろこれを描きたかった作品なのか??

 

と考えると、

大林版とはまるで別物、

と捉える方が正しいかもだが

あちらを見てからのこれ、

っていうので余計面白かったのも事実

 

原作は未読だが、

大いに敬意を払っていることは

なんとなく伺える丁寧さで、

突き抜けすぎた異人との交流は

なんともなぁだったけれども、

それはそれとして

実は決して悪い気はしなかったんだ〜

 

 

 
 

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