薩摩芋郎 STORY

腕時計を見ると16時を回っていた、、
た、たぶん、、

はて？
宿までどれくらいかかるのだろうか？
天草は思っていた5倍くらい広いこと
を思い知らされた拙者は重い足取りで
駐車場へ急いだ。

さて、今宵は天草米ニ氏(源氏名)と
久しぶりに盃を交わすとしよう。
ナビの顛末や教えられた山道での恐怖
をネタで揺すり天草の美味い幸ネタを
奢ってもらうとするか、、
グヒヒヒヒ😎

#GRⅢx

ラ、ラピュタ？
天空の城ラピュタでごわすか？

・・・鳥ですなぁ、、

鐘の下で何も考えずボ〜ッとしばらく
海と岩礁を視つめGRのモニター越しに
(のちに岩礁が大ヶ瀬と知る、左に小ヶ
瀬もあった)シャッターを切った。

#GRⅢx

う、美しい、、、
ここはユートピアなの？
アルカディアなの？
あたしはたれ？
ここはトコ？
あの水平線の先にはニライカナイが
あるの？


#X100Ⅵ

ふと我に返り、少し下から樹と岩を見上
げGRⅢxでも撮ってみた。
そういえばネットには天空の城ラピュタ
の世界、、と記されたものもあったなぁ。

大江教会で道を親切に教えてくださった
方の情報を思い出し、海を望む鐘を目指
して痛みワナワナする足腰をさすりながら
さらに細く爺には険しい道を降っていった。

#GRⅢx

天草の地名の由来は諸説(ネットソース)
あり、古事記にでてくる天両屋(アマノ
フタヤ)と謂れた島が転じて、、とか
天は海士(あまがこの地に移り住んだ？)
草は民草、あるいは九州(北部)方言で
「あのくさ」=あのね、の合体などが
あるらしい。
何れにしても天、自然が由来するに相応
しい場所なんだなぁ、とアニミズム的に
天地同根万物一体を具象化したような
樹と根と石から不思議な氣を感じ取り、
しばしボケっと視つめる煩悩おじさんで
ござった。


#X100Ⅵ

天も地も根は同じで、
全ての物は一体(平等)である。

意味だそうな。

西平椿公園へは大江教会から15分ほどで
着いた。た、たぶん、、再びグルグル🌀
細き山道を登りヒヤヒヤドキドキで辿り
着いたでござる。
この木はアコウの木というらしい。

#X100Ⅵ

天地同根万物一体、一切衆生不撰貴賎


天草四郎氏の言霊

「こんにちは、道をお尋ねしたいのですが」
「はい、こんにちは。いい天気になって
　きましたね〜」
教会の庭の手入れされている方に訊いた。
「西平椿公園まで行きたいのですが、」
「西平椿公園！いいところですよ。ここを
　降り、ほらあの大きな道を左折して、
　最初のトンネルを過ぎ、、あ、2つ目
　だったかしら、しばらく行くと左に・・
(略、方向音痴の拙者には難解複雑だった)」
・・・やはりナビに頼ろうと決意した。
「西平椿公園に行かれたら、ぜひ海側に
　降りて鐘🔔があるところまで行って
　みてください。ちょっと急な道で歩き
　ますが、私、あの場所、人生で最も
　感動した場所なんですよ」
「そ、そうなんですね、行ってみます。
　ご親切にありがとうございました。」

天草の人、優しいなぁ、とココロで呟き
駐車場へ戻り西平椿公園へのナビを
セットした。

神社も教会も宗教に関係なく、神聖な場
というのは心穏やかになるなぁ
鳥の囀りが拙者の煩悩を少しだけ
削ぎ落としてくれている、、、
気がした

教会内部は撮影禁止なので、外部の
ステンドグラスを撮影させてもらった。
ジッと見つめていると心が無になり
不思議と落ち着いてきた。

1933年建立、ロマネスク調の白い壁が
美しい教会でござる。

海の天主堂から
丘の上の天主堂、大江教会へ。

#X100Ⅵ

子どもちゃんの後ろ姿にもほっこりした。

さて、次は大江教会へ。


#X100Ⅵ

猫ちゃんにもほっこりした。

よく見るととってもメルヘンチックで
ほっこりする教会だなぁ、、