プラマイゼロ±

 某美少女戦士の内部戦士を中心に、原作、アニメ、実写、ミュージカル等問わず好き勝手にやってる創作、日記ブログです。

すれ違い

2016-11-29 23:59:52 | 小ネタ







「おっはよーまこちゃん!」
「・・・ああ、おはよ、美奈」
「・・・あら、まこちゃん、元気ないわね。どうしたの?まさか体調悪い?」
「・・・あー・・・ちょっと朝から・・・レイと喧嘩しちゃって」
「まず、なんで朝からまこちゃんとレイちゃんいっしょにいるのよ。学校も住んでるとこも違うのに」
「それは、まあ・・・そこはどうでもいいだろ」
「まあ、そこは詳しく追及しないけど、きっとだいじょうぶよ」
「・・・なんでそんなこと美奈が言えるんだよ。なんで喧嘩したかも知らないのに」
「うーん、確かになんで喧嘩したのかは知らないけど・・・なんとなくまこちゃんとレイちゃんなら、なにがあってもだいじょうぶだと思うの。仮に喧嘩しちゃったとしても時間が解決してくれそうな気がするのよね」
「ええー・・・そうかなあ」
「だってレイちゃんってまこちゃんのおっぱい見なかったらそのうち死んじゃうでしょ。いやでも会いに来るわよ」
「あたしレイと喧嘩してなかったら今この場であんたと喧嘩してたんだろうな」
「まあまあ、まこちゃん、とにかくこの愛の女神に相談してみなさいって!なにが原因なの?喧嘩してるときって、そのときはカッカしちゃって冷静になれないかもしれないけど、落ち着いてほかの人に話してみたら案外大した問題じゃなかったりするわよ」
「・・・ほんと、たまーにいいこと言うよな、美奈。たまーに」
「(これはあたしが喧嘩売られてるのかしら・・・いやいやまこちゃんは傷心して心にもないことを口走っているに違いないわ・・・ここはリーダーのあたしが広い心を見せないと・・・)」
「朝なんだけどさあ・・・レイといっしょにいて、まあ・・・それで、たまたま早めに起きたからわりと登校まで時間あってさ、だからほんっと出来心で・・・まあ、その点ではあたしも悪かったんだけどさ・・・」
「ほう、自分の過ちをきちんと認めるのはいいことよ。で、なにかしたの?」
「ちょっと・・・レイの制服を着てみたんだ」
「うえ?」
「レイのとこの・・・たぶんレイと知り合わなきゃ一生触る機会もなかっただろうしさ、お嬢様学校の制服ってどんなのかなって・・・ハンガーにかけてあったから・・・ほんと、ちょっとした好奇心だったんだよ」
「ちょっとした好奇心でハンガーにかかってた制服着たって、じゃあその時点でレイちゃんなに着てたわけ?寝巻き?まさか裸とか?」
「それでまあ着てみたんだけど、まあ、当たり前だけどあたしの方が大きいから、きついよね。わかってたんだけど」
「(無視か・・・やっぱり全裸だったんだな、レイちゃん)」
「セーラーって胴回りとかゆったりしてるだろ。レイも余裕をもって着てるように見えたから、あたしでも入るかなって思ったんだけど・・・まあ、肩幅がきついから胸元とか閉まらなくて、で、あの学校、スカートやたら短いだろ、レイのだとあたしおしりちょっと浮いちゃって、ちょっと際どいかなって」
「ほうほう」
「きついのはわかってたし、そもそも他校だからそのかっこで外に出るなんて間違えてもしないつもりだったけどさ・・・やっぱちょっと、あたしとレイって全然体型違うんだなーって思ったら落ち込んじゃって」
「はぁー・・・」
「レイと比べちゃだめなんてわかってるんだけど・・・まあ、それもちょっと凹んでる理由のひとつなんだけど・・・でも、それはともかく、レイに黙って着たのは悪かったからこっそり脱ごうとしたら見つかって」
「怒られたの?」
「朝からめちゃくちゃ怒られたよ。もう、びっくりするくらい怒って。もう学校行けないとかまで言われちゃって。それはもちろんあたしが悪かったとも思うけど、そこまで怒ることないのにって。そんなにあたしに普段使いのもの触られたくないのかって思ったらちょっとショックで、つい言い返しちゃって」
「まあ、そうよねえ。確かに勝手にっていうのはよくないことだけど」
「そうなんだよ。あたしが悪いんだよ。でも・・・」
「でも確かにねー、まこちゃんの気持ちわかるわあ。ちょっと制服着たくらいで、レイちゃんもそんなことで怒ることないじゃないねえ」
「・・・だから、なんか、朝からもやもやしちゃって・・・ごめん。美奈にも態度悪かったな」
「まあまあ、まこちゃん。レイちゃんも朝だからちょっと機嫌悪かったのかもしれないし・・・そんなに気にすることないわよ」
「・・・でも、やっぱり、あたしが悪い話だよ。でも、怒られて腹が立ったって言うより悲しくなって言い返しちゃったから・・・やっぱり、レイ、そんなに嫌だったのかな。サイズ違うから伸びちゃうとか、そういうの気にしたのかな」
「ええー、制服なんてちょっと着たくらいじゃ伸びないでしょ。あんなに生地しっかりしてるんだから」
「でも・・・」
「べつに破ったりボタン飛ばしたわけでもないんでしょ?まこちゃん、さすがにそこは気にしなくていいわよー」
「でも、それなら、なんでレイはあんなに怒ったんだろう」
「ねー。普通好きな人が勝手にあたしの制服着てたらむしろ興奮すると思うけどなあ・・・あたしだったら亜美ちゃんがあたしの制服こっそり着てたらその現場見てもうれしいし、そのあとその制服を自分が着ると思ったらもっと・・・とりあえずにおいとか嗅ぐわよね。で、そのあと自分が着たら一日授業とかそっちのけで全身皮膚に神経飛ばすわ」
「それは美奈だけだと思う・・・」
「そんなことないわよ!ましてや、まこちゃん、ただ着てただけじゃなくてスカートは際どくて胸元閉まってなくてって姿見られたんでしょ?あたしそんなもの見たらもう無理ね。あたしのヴィーナスパワーがアクアイリュージョンよ・・・って、ああ、ついまこちゃんの話聞いて亜美ちゃんのあれそれを盛って想像してしまったじゃないの。あたしはちゃんとあたしの制服で収まる1/1の亜美ちゃんを愛してるのに!」
「あんたは誰になにを言ってるんだよ」
「だから・・・あたしはまこちゃんはべつに悪くないって話をね・・・」
「だから、レイは怒ったって言ってるじゃないか。もし、万が一美奈の言う普通がそうなら、あたし、実はレイに嫌われてるのかなあ・・・」
「いやいや、口ではそう言ってもうれしく思わないはずは・・・・・・・・・‥はっ」
「は?はってなに?美奈、どうした?」
「(たぶん、レイちゃんもまこちゃんが一回着た制服を自分が着たら反応するのわかってたんだ・・・好きな人のにおいとか感覚とか、鋭いレイちゃんが感じないはずない・・・ましてやそんな朝から挑発的な姿見せられて・・・レイちゃん普段は真面目だからそんな状態で学校行きたくなかったんだ・・・)」
「美奈?」
「あ、いや、うん、なんていうか・・・・・・・・・だいじょうぶよまこちゃん、まこちゃんが悪いっていうか、たまたまレイちゃんの望まないタイミングでマーズパワーがクリスタルになっちゃっただけよ。多少行き違いはあったけど、そこで怒ってるっていうのはちゃんとすごく愛されてるから」
「???」
「やっぱりある程度間を空けてレイちゃんにおっぱい見せたら解決する話だと思うわ。まこちゃん、元気出して」
「なにも解決してないのにそっち方面に持っていかれても困るんだけど・・・」





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 相手の制服を着るのは他校カプのロマンですね。
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2 コメント

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(/・ω・)/ (ragdolliris)
2017-03-10 03:57:58
「まず、なんで朝からまこちゃんとレイちゃんいっしょにいるのよ。学校も住んでるとこも違うのに」
美奈子GOOD JOB!!
^^ (マー坊)
2017-03-13 01:53:48
 そこはやっぱり突っ込みどころですね(笑)朝からと言っておりますが実際には前の夕方からずっと一緒にいたと思います^^

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