なんだかんだで家に着き
うちの玄関で寝ているのは
はい・・・
間違いありません・・・
翔太君です。
腹出して寝とります・・・。
ゆすっても
たたいても
何をしても起きない翔太君・・・
あたしも諦めて
あたしは自分の部屋で寝ることに・・・
するとこの日
朝の8時か9時ぐらいに
なかなか大きな地震がありました。
あたしも眠りにようやくついたところだったので
揺れが収まるのを横になりながら待っていました。
さほど長い間は揺れず
揺れが収まり
さぁ寝ようと目を閉じた時
なぜだかまだ家がガタガタ言うのです。
ん?
なんだ?
音と揺れの出所を確認すると
何やら玄関の方角なのです・・・。
ゆすっても
たたいても
起きなかったのに
さすがに地震では起きたか
と思い玄関に向かいました。
すると・・・
あたしはボー然としましたよ・・・
だって・・・
翔太君が・・・
写真の体制のまま・・・
腹筋してるんですもん・・・
なんなんですかね・・・・
この子はホントに・・・
んでもって
ガタガタという音の原因は
腹筋が勢い余り過ぎて
玄関に頭を何度も強打してるんです・・・
ドエムもここまでくると
実際・・・
恐怖です・・・。
おい!
なにやってんだよ!!
やめろって!!!
「ほっといてください!!!」
この状況を見て・・・
ほっとく馬鹿がどこにいるんだい・・・?
いるなら教えておくれよ・・・
だから!!
やめろって!!
「もおいいじゃないですか!!ほっといてください!!」
君は何者!?
とめても止まらず・・・
なので
脇に手を突っ込んで
引きずって部屋に連れて行こうと
がんばって引きずりました・・・
玄関から少し引きずって
あたしゃもう諦めました。
なんでかって?
だって・・・
だって・・・
玄関が・・・
うちの玄関が・・・
俺の靴が・・・
湖
そう・・・
あれはまさに・・・
翔太君が・・・
子供用のプールで遊んでいる・・・
そんな状況・・・
絶望のまま
あたしゃ一人で
自分の部屋に戻り
寝ましたよ・・・
すると・・・
一時間ぐらいたってから
部屋がガタガタいうのです。
また地震か?
あたりを見回すと
ドアが勝手に開くのです・・・。
なんだ?
と思っていると
すごい形相で翔太君が
部屋に入ってくるじゃないですか!
入ってくるなり
「うぅぅ・・・さむいぃぃぃ・・・・・」
このフレーズを
何度も繰り返しながら
私の部屋の奥へ・・・
なんだかきょろきょろしながら
ゆっくりと横になる翔太君。
馬鹿!!!
ちょっとまて!!!
横になるなりイビキをかいている翔太君には
あたしの言葉は届きませんでした・・・。
ねぇ・・・
知ってる・・・?
今ね・・・
君が寝ている下には・・・
洗いたての服がね・・・
あるんだよ・・・
いつもなら何も思わないさ・・・
でもさ・・・
君さ・・・
今・・・
ジーパンぐしょぐしょじゃない・・・
雨にぬれてぐしょぐしょならいいよ・・・
でもさ・・・
君の場合・・・
違うよね・・・?
翔太君はジーパンをぬらし
あたしゃ枕をぬらしましたよ・・・
あぁぁ・・・
仕事の時間になり
翔太君を起こし
お前先に風呂入ってこいよ。
「いいんすか!?ありがとうございます!!」
あたりまえでしょ・・・
君もこれから仕事でしょ・・・
そんな姿で仕事させらんないよ・・・
ジーパン俺の貸してやるよ
さすがにパンツは無理だけど
「まじっすか?ありがとうございます!」
だからさっさと風呂行ってきな
お前が出たら
俺も入るんだから
「はい!!ありがとうございます!!」
ん・・・?
なんで・・・?
何で君は今・・・
タバコを吸おうとしているの・・・?
おい!!
俺もお前の後に風呂入るんだから
さっさといってこいよ!!
遅刻しちまうだろうが!!
「あっはい!!」
・・・
ねぇ・・・
今の聞いたよね・・・
なんで吸い続けているのかな?
君は・・・
きっちり最後までタバコを吸い
風呂場に行く翔太君・・・
脱衣所にあたしのジーパンを置き
ここに置いて置くからな!
「はい!」
ほどなくして
シャワーから出てきたので
入れ替わりで私も風呂場へ
時間が少々押しているので
さっさとシャワーを終え
着替えて部屋に戻ると・・・
なぜ・・・?
なぜに君は俺の布団の中に入ってるの・・・?
おい!!
いくぞ!!遅刻すんだろーが!!
なにしてんだよ!!
「すいません!寒かったんでつい・・・」
すぐ布団から出たのはいいんですが・・・
唖然としましたよ・・・
いいえ・・・
目を疑いました・・・
布団から出てきた翔太君は
パンツ一丁・・・
ねぇ・・・
そのパンツって・・・
あのパンツだよね・・・?
「はい!」
ぶっ飛ばしてもいいですか・・・?
この子を・・・
布団に入ってることは
さほど問題ではないが・・・
何でよりによってそのパンツで
俺の布団に入る・・・?
そのまま仕事へゴー
仕事を終えて
家に帰るとき
「ちょっとコンビニ行っていいですか?」
んじゃさきいってるぞ。
「はい!」
家の前に着き
翔太君も追いついてきました。
その翔太君の右手には・・・
リセッシュが・・・
「ふきかけてってもいいですか??」
もう帰れ!!!
ぼけぇ!!!!
そんな翔太君を
皆様
よろしくお願いします。