前日、娘に買った制服のスカートを返品に行った。
返品を待っていると、私の近くにいたスタッフが「オーマイゴッド…」と言ったから、私はスタッフの目線の先を見た。

20-30代の厚化粧をしたスパッツ女が、スパッツの上からパンツ(しかもTバック)を試し、鏡の前に立って色んなアングルから自分のケツを見ていた。
フロアにいる客は、まさかのスパッツパンツ女姿に引いている。
側にいる荷物を持った彼氏か旦那かは知らんが、「どう思う?大きいかな?」と聞いていた。

スタッフが「下着の下の試しばきは止めてください!」と制止したが、スパッツ女は「なら、どうやってサイズを知れと言うの!」と激怒。

自分の働く店ではない場所での、こういう時のイギリス女のイカれた厚かましさはタマラン面白い。
塗りすぎているファンデーション、付けすぎている付けマツゲ、塗り潰し過ぎている眉毛、豚足を食った直後のようなテカった唇、そしてスプレーで日焼けしたように見せるつもりが、小麦色にならずオレンジ色になってしもてるフェイクタン、それに黒のスパッツを履き、最新ナイキを履いている。

自分の店の客なら最悪であるが、そうではないから楽しく見れる。
女はパンツを脱ぎ、小さなサイズの方をレジに持って行った。
脱いだパンツはハンガーに戻すはずはなく、その辺に引っ掛けた。

試着室で試しばき出来ないのなら、売場でやれば文句ないやろ?という挑戦的かつ自分は間違っていない腹の座った女に、スタッフがどう言っても無駄である。
多分、この女は今後もそうやってパンツを買うのであろうと思う。

アカンというルールを、どう自分なりに解釈して謝らないか…これぞイギリス女の尊敬すべき強さである。
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