今日は夫の一番上の兄が先日入籍した妻を連れて遊びにきた。
アメリカで式を挙げたから式には参列せずに済んだ。
てっきり入籍報告を亡き義母にしに来たのかと思ったが、うちから車で5分の場所にある墓には行かなかった。

これは宗教概念の違いか文化の違いかわからんが、うちに来たからと言って墓には寄らん。
話題にもならん。

私はイギリスに住み、長らくイギリス人にとっての墓の存在がどういう人の心に存在しているのかわからない部分があった。
以前、日本の元警察官から聞いたのであるが、日本で死亡した外国人の親族に遺体引き取りの連絡をすると、多くの親族が「天に召されたら残った体に価値はないから、そちらで処分してくれ。こちらで弔いはしますから」と言われるケースが何度かあり、亡骸の価値が国や宗教により違うのだと驚いたと言っていた。

兄の前の嫁は墓参りに一度も行かなかった。
理由は「遺体が埋まっている場所に行くのは気持ち悪い」だった。
「もう死んでしまった人が埋まっている場所に行くのは不吉」だとよく言っていた。

日本人のいう「供養」そのものが無いのは間違いない。
ただ、亡き義母はよく義父の墓に行っていた。
義母は私に「私が墓に行くのは、そこに眠る夫の死を乗り越えられないからよ」と言った。

夫はたまに墓参りに行っている。
が、兄は一切行かない。
この差は宗教概念なのか、文化なのか、それとも人柄なのか…。
一番遺産相続をもらった奴が、一番行かん…
人柄やわな…
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