東京回想、文学編。

隅田川の流域にある文学歴史美術系のネタを拾いながらほぼ2Kmずつ進んでいくという記述である。

今回は隅田川右岸の12回目。
新田橋あたりから先へ進む。

箇条書きで短く書く。

・新神谷橋。
新田橋から約600mほど上流が新神谷橋である。
環状七号線が渡る橋である。
1965年開通なのだそうだ。

・北北東に右カーブ、それからと県境で北西に左カーブ。
新神谷橋手前で、それまでほぼ西に向かっていた流れが北北東方面に右カーブし、1.1Km進む。
流れは、荒川放水路にぶつかり、都県境に行きついたあたりでまた北西に左カーブする。
実は、この都県境のルートがかつての隅田川の流れ。
荒川開削で、地形が激変したのである。

・右岸は住宅・工場跡が続く。
右岸は神谷や志茂の住宅地や工場跡が続く風景である。

・新河岸川分岐と現・岩淵水門。
北西に500mほど進むと新河岸川との分岐点に着く。
その先が現在の荒川と隅田川との水の流れを開閉する現在の岩淵水門に到達する。
この水門が閉じられると、隅田川に荒川上流からの水は入ってこられなくなる。
上流からの大洪水は、この水門でこの下流の隅田川には、入らないのである。
青く塗られているので、青水門である。

・旧・岩淵水門。
現在の岩淵水門の上流300mに、旧の岩淵水門がある。
対岸の堤防は、少し下流が開削され、「島」状になっており、旧水門は島に渡る橋になっている。
すでに水門の機能はなく、歴史的構造物として残されている状態である。
ちょっとした小公園になっており、荒川知水資料館もあるので、散歩にはちょうど良い。
昨今のドラマ「相棒」あたりで、赤い水門が見えたら、このあたりがロケ地である。
駐車場も広いので、使いやすい場所のようだ。

さて、2Kmを多少越えてしまったが、ここで隅田川はここが始まり。
この先は荒川になってしまうのである。

さて、右岸は終わった。
文学はほとんどなかったが、直近のドラマロケ地や往年の映画ロケ地は、結構あったのである。

次からは、帰りは左岸を進むのである。