内申点の上げ方(都立入試に備えて)
一、東京都立高校の調査書(いわゆる内申書)
二,内申書=受験生がどのような学校生活を過ごしたのかを記した書類。
各教科の成績や総合的な学習の時間の内容及び評価、諸活動の記録、出欠などが書かれている。
三,内申書の都立一般入試におけるウェイト
主要5教科(国・社・数・理・英)=5点満点
実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭科)=5点×2
※オール5なら65点となる。
実技4教科を重視せよ!
都立一般入試の場合、内申点は300点満点に換算+EAST-J(20点満点)+学力(500点満点だが700点満点に換算)=1020点満点に換算
入試の点数:内申点=7:3(29.4%)(都立入試)
7割は当日の試験で決まることを忘れるな!
四,3年次の成績のみが記載される。ただし3年生の場合は3学期制なら、2学期の期末テスト、2学期制なら後期の期末テストの成績が書かれる。
五、「各教科の学習の記録」について
通知表の成績↓
東京都のある学校の評定の決め方
1,まず各項目についての「評価」を出す
Aは「十分満足できる」(80%以上の達成率)
Bは「おおむね満足できる」(80%~50%の達成率)
Cは「努力を要する」要する」(50%未満の達成率)。
2,次の「評価の平均値」を出し、
5~「十分満足できるうち特に程度の高いもの」
(達成率90%以上)
4~「十分満足できる」(達成率90%~80%以上)
3~「おおむね満足できる」(達成率80%~50%以上)
2~「努力を要する」(50%~20%以上)
1~達成率20%未満
つまり、AAAならば4以上 BBBならば3以上 CCCならば2以下となる。
※他の基準もあり得ます
定期テストだけでは決まらない!!
六、各項目の評価基準
Ⅰ知識技能=何を知っているのか、何ができるか
発表時の内容 、提出物の評価 、小テスト 、単元テスト 、定期テスト等で評価
Ⅱ思考・判断・表現=知っていること・できる ことをどう使うか
授業中の観察 、発表時の内容 、提出物の評価 、小テスト 、定期テスト等で評価
※発表するときは目線を聞き手のほうに向け、身振り手振りも交えて堂々と話す。
Ⅲ主体的に学習に取り組む態度=どのように社会・世界と関わり、 よりよい人生を送るか
授業中の観察 、ノート 、ワーク 、自己評価 、発表時の評価などで評価。
※レポートでは結果だけでなく、理由(Ⅰに大きく関連)、考察、感想(Ⅱ、Ⅲに大きく関連)も書くようにする。
未提出はⅠ、Ⅱが0点となるし、主体性なしと判断されⅢの評価にも大きく影響する。
※Ⅲでは自己自己主張だけでなく人の意見への共感、実験などの授業での準備、後片付けを率先してするか、グループワークでチームに貢献しようとするか、忘れものなどもみられる。
七、評定の割合
令和4年度成績分布
教科 |
5 |
4 |
3 |
2 |
1 |
国語 |
12.8 |
25.2 |
46.2 |
12.5 |
3.2 |
社会 |
13.9 |
24.1 |
43.9 |
14.4 |
3.8 |
数学 |
13.6 |
23.0 |
43.5 |
15.2 |
4.8 |
理科 |
13.0 |
23.4 |
46.2 |
13.9 |
3.6 |
音楽 |
12.7 |
25.4 |
49.1 |
9.8 |
3.0 |
美術 |
12.1 |
26.5 |
50.1 |
8.7 |
2.7 |
保健体育 |
11.5 |
26.4 |
48.4 |
10.6 |
3.0 |
技術・家庭 |
11.0 |
25.9 |
50.2 |
10.2 |
2.7 |
英語 |
14.9 |
21.9 |
42.8 |
16.1 |
4.2 |
9教科全体 |
12.8 |
24.6 |
46.7 |
12.4 |
3.9 |
公立中第3学年・義務教育校第9学年 評定状況|東京都 (tokyo.lg.jp)より
八、都立一般入試では入学後の資料に過ぎないが、その他の入試では関係あるもの
1,「総合的な学習の時間の内用および評価」は学年ごとの活動内容、意欲、成果などを記録する。私立入試では評定ほど重視されないが、「参考程度」とまではいえない。
2、欠席
欠席日数が10日程度なら気にする必要なし。病気や経済的な理由以外で年間30日以上の欠席は、不登校とみなされる。問題は休んだ理由である。
3、諸行動の記録
みんな何らかの活動をしているので、よほど目覚ましい活動以外は差が付きにくい。
しかし、資格などの客観的な評価は合否判定の材料になる場合がある。
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