甲斐直心館の年度納めとなる水曜稽古を3月26日、玉幡中学校で行いました。参加者は高校卒業生2人を含む42人でした。冬の間しばらく稽古をお休みしていた北村先生が稽古を再開され、子どもたちの指導をしてくださったことが朗報でした。
中2鶴田さんの号令で正座。準備体操、北村先生の号令で握る運動開く運動。3種類の素振りを計60本行い、その後は各学年で4グループに分かれて稽古をしました。
小4~小6グループは指導者3人、館生11人の計14人。まず木刀による剣道基本技稽古法を行い、基本6から元立ち、掛かり手が交代する形で一通り形や残心などの確認をしてから面つけに入りました。
翌日に大分での全国スポーツ少年団剣道交流大会に出場する甲斐市チームの選手が3人含まれていることから、できるだけ動きの多い稽古にしました。
左右面の切り返し、左右面面胴胴の切り返し、面打ち、相面、面に対する応じ胴、相小手面を稽古しました。小手面の際は小手もしっかり踏み込めていないとその後の面につながりません。それぞれ館生の中から、稽古前に模範となる打ちを披露し合い、共通認識を図りました。
地稽古を6回行った後、高校卒業生2人にも加わってもらい、指導者と計5人元立ちで掛かり稽古を行いました。回数を重ねるごとに、館生の動きがよくなってくるのが分かります。まさに館生の年代は打ち込み、掛かり稽古で機敏な動きを養っていくのが望ましいところで、この日のように元立ちが充実して鍛えていければ、毎回毎回の稽古で積み上げがあり、着実に上達していくことでしょう。切り返し、面一本で稽古を締めくくりました。
全員で清掃をした後、2月の本部審査会で昇段した4人に証書を伝達しました。中2で二段昇段の鶴田さん、中2で障害に負けず初段昇段の松田さん、一般で三段昇段の足達さん、二段昇段の藤田さん。ご昇段おめでとうございます。
全道連書道展の入賞者の残り1人に賞状、トロフィーをお渡ししました。小学校卒業生の壮行会はありませんでしたが、2月退団の一人を含め3人に「直心是道場」の色紙を贈りました。
また、全国スポーツ少年団剣道交流大会に出場する3人に甲斐直心館からお餞別を贈りました。昨年昇段した橘田先生、清水先生から昇段祝いの記念袴のお礼にと、「直心」文字入りの特製クッキーも子どもたちに贈られました。
高校卒業生2人も、高校卒業のあいさつと4月からの進路の報告がありました。1人は4月から甲斐直心館にも所属して稽古をしていきます。おめでとうございます。
また、中学2年で剣道も道半ばですが、中学校の部活動でサッカー部主将になったこともあり、勉学と剣道、サッカーの三立は難しいということもあり、やむなく剣道を退団することになった中学2年生の小川さんが正式にあいさつに来てくれました。昨年11月には剣道二段にも合格し、日本剣道少年団体験実践発表全国大会にも関東代表として出場した素晴らしい実績があります。またいつか剣道を再開してくれると信じています。山梨の場合、特にサッカーと剣道の縁は深いですので、けがのないように頑張ってほしいと願います。