ドラマスペシャル「上意討ち~拝領妻始末」を観ました | テレビ三昧の日々・・今日のツッコミどころ

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~~~メガネおやじのテレビ視聴日記~~~

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かなり更新期間が開いてしまいました。

連ドラも回を重ねて、面白くないものがどんどん出てまして

まあ、はっきり言って書く気にならんのです。


うーん、どうしたもんかねーこりゃあ。


もうテレビもほとんど観てないし。


このブログやる意味無くなってきた(笑)


でも、ひさびさに観ようと思うドラマが来ました。

ここを逃せば、又いつ書けるか分からんので(笑)取り上げます。


昨今のドラマは、過去の名作のリバイバルが多いですね。

まあ、それだけオリジナルを作るだけの力がないんでしょうが

それにしては多すぎる。


で、今回はなんでまたこれを?と思わせる作品でして。

かの名監督小林正樹が三船敏郎主演で撮った、名作のリバイバルです。


これは、名作ですがはっきりいって一般受けするもんじゃあないです。

ましてやテレビドラマにするのは強烈過ぎる気がするんですが、どうなんですかね・・



上意討ち~拝領妻始末



 


出演:田村正和、仲間由紀恵、緒形直人 北村有起哉、田畑智子、石黒英雄
   橋爪功 大杉漣、藤真利子、笹野高史 津川雅彦、梶芽衣子、松平健 ほか

脚本:橋本忍 監督:藤田明二

原作:滝口康彦『拝領妻始末』


江戸時代“上意”から家族を守った剣豪と家族の絆を、「七人の侍」(’54年)などを手掛けた日本映画界の巨匠・橋本忍の脚本で描く。伊三郎(田村正和)の長男・与五郎(緒形直人)に、藩命により藩主の側室であったいち(仲間由紀恵)が拝領されることに。いちの悪評を知った伊三郎は辞退するが、与五郎は引き受ける。しかし、嫁に来たいちは心優しい良妻だった。幸せな日々を送る中、藩からいちを戻せと命令が…。


 


うーん、久々に時代劇を堪能しましたが、

やっぱりテレビで放送する時代劇じゃあないね(笑)


だって一つも救いのない話なんですから。

今の時代に、何でこんな救いようのない暗い話をやるかね(笑)



考えたらメチャメチャな話ですよ(笑)

早い話が、お殿様の側室を息子の嫁にせい!と押し付けられたが

案外いい嫁で、夫婦仲も良く子供も授かりヨカッタヨカッタと思っているところに

今度は返せと理不尽なことを言われて、ついに息子共々ブチ切れちゃって

お家断絶、一族親戚の迷惑なんのそので、殿様に逆らって挙句の果ては・・・

でしょ(笑)


いやー、武士社会では到底ありえんわ(笑)

現代でも上司に無理難題言われても、ぐっと我慢ですよ(笑)

ブチ切れちゃあいかんよ、分別ある大人が(笑)


まあ、社会の理不尽さに対するアンチテーゼなんでしょうけど

この作品は、時代を選びますよね。


原作が出たり、映画化されたりの60年代後半は、

こういうのが社会の感覚として受け入れられやすかったんでしょうかね。

70年安保の前ですし。

 

私、この映画は以前に観ておりまして

徹底したリアリズムと様式美を融合させた映像で

この話の一種の荒唐無稽さと、救いようのなさも

何か強引に納得させられたんですが(笑)


まあ、それまでの時代劇、東映のおなじみのものか、黒澤映画とは

全く違う新しい時代劇という印象がありましたね。


小林正樹のモノクロ画面での画面構成、演出、

橋下忍の脚本、そして三船敏郎、仲代達也、岩下志摩、加藤剛ら

の演技、どれもが素晴らしかった。



ただ翻って、この現代において、

こういう理不尽な話や、その周りも巻き込むほどの親子のブチ切れ具合

そして救いようのない結末。


かなりドン引きする人もいるでしょうね。


ただですねー、私は最後まで気にしないで観れちゃいました。


それはなんでかというと

監督の演出でも、脚本でも、話の内容その他でもなく

ただ、ただ田村正和の存在、これに尽きます。



 


もうねー、そのセリフ回し、その佇まい、

場面が家の中でも、城内でも、荒れ野でも

もう、そこには田村正和という様式美が存在してまして。



ですからどんな役者と絡もうが、平和な場面であろうが、

緊迫した立ち回りであろうが、情けない演技であろうが、

どすの利いた演技であろうが、もう一貫して田村正和であり、

観るものを納得させる様式美が存在してます。


ですから話のムチャクチャさや理不尽さ、結末の救いようの無さまでが

お約束のように思えてくる。


こうなってくると歌舞伎を観てるようなもんです。


こりゃあ、凄いことです(笑)ありえない。

 


まあ、仲間由紀恵も緒方直人も良かったし、松平健もさすがでしたし

とりわけ梶芽衣子の鬼のような姑なんか最高でした。


でも、田村正和につきる。

あえてこの話をドラマ化したのは、もう田村正和ありきでしかないのが

はっきりしましたね。


他の役者じゃあ、話の展開の理不尽さと救いようの無さで

埋もれちゃうでしょう。


うーん、ただいかんせん年取ったよねー(笑)

もうおじいちゃんだもんね。

それが少々観ていて辛かった。

もう十年ほど若かったらもっと良かったでしょうに




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