39歳がけっぷち不妊治療日記

39歳で子ども一人授かっただけで奇跡と思っていた私ですが、

人間の欲というものは果てしないものでありまして…

「あんなにアッサリ授かったんなら、もう一人くらいイケるんじゃないか？」

という考えが、日に日に頭をよぎるようになりました。

しかしながら、幼い子供を抱えて、頼れる実家も近くになく、

第一子の時のような不妊治療専門クリニックに通うことは

事実上不可能。

前回のクリニックには車で片道一時間かかりますし、待ち時間も半端なく、

おまけに子連れ禁止！

民間の一時保育は常に満員御礼。

結局、近くの一般病院で、タイミング法 を試みるしか

選択肢は残ってなく…

市民病院の産婦人科の先生に「妊娠希望」と告げたら、案の定というか

「年齢が年齢だし、不妊治療専門クリニックに行ったほうがいいのでは」

と至極まっとうなアドバイスをされてしまう。

そりゃそうですよね、私もそう思ってます。

41歳ですし、体外受精したとしても、妊娠確率はたしか

数パーセントだったはず。

私の卵巣は気まぐれで、年に何回かしか排卵しないし、

無排卵月経です。

私の旦那さんも不妊治療には否定的で、

「二人目は欲しいけど、自然に任せようよ。絶対できるって」

と、根拠のない自信。

旦那さんは「タイミング療法より踏み込んだ治療はしない」とのこと。

高齢妊娠の難しさをまったくわかってないご様子。

一人っ子だと、愛情もお金も時間もたっぷりかけてあげられるし、

別に大きな問題は無いわけだけど、

私は結果的にきょうだいが沢山いて良かったなと思っているし、

一人っ子だと、今のご時世喧嘩もできない、競争もできない、

それじゃあさみしいかなと。

子どもが少し大きくなって「弟か妹がほしい」と言い出した時、

「お母さんが歳いってるからもう産めないの」

と言えるのかな？

女子プロレスラーのジャガー横田さんは、

45歳で奇跡の自然妊娠・出産をされたわけだけど、

二人目治療も頑張ってらっしゃって、

でも51歳になって、長男君に

「兄弟はもうむずかしいかもしれない」

と言ったら、ものすごく大泣きされてつらかったと

ブログにつづってらっしゃって…

うちの長男は、私と旦那さんの子どもだからして、コミュニケーションも苦手だろうし

女性にもてないかも。そしたら、両親がいなくなったあと

天涯孤独になってしまうのでは？

ダメもとで努力だけしてみたほうが、後から色々

悩まなくて済むかも。

そんな感じで、とりあえず排卵の薬だけもらって、

排卵時期を見てもらい、タイミングを試みる、という治療だけ始めました。

まあ、やっぱり41歳という年齢もあり、そう簡単にはいかないもので。

クロミッド を飲んだって、あまり卵巣も反応せず。

そして、不妊専門クリニックでもないので、

「あ～じゃあ排卵しそうなこの時期に一回来てくださいね」

「あ～もう排卵しちゃったかも。じゃあまた次回クロミッドね」

てな感じのノンビリ具合。

排卵したかしてないかもよくわからない。

卵巣年齢なにそれ？って感じ。

おまけに旦那さんもアベノミクスの好景気を受けて会社が忙しく、

某党が政権運営していた頃に産まれた長男と比べて、まったく家に帰って来られない。

クロミッドの副作用なのか、以前は一週間キッチリあった生理も

3日くらいでほとんど終わってしまう。

おそらく子宮内膜が薄くなっているんだろう。

しかし、内膜を測ってもらったりすることもなく。

結局、ときどき治療を休んだりしながら、そのまま一年が経ってしまいました。

クロミッドを半年飲んだのと、あまり反応が良くないので、

HMG注射というのをやってみることにしました。

内服薬と違って一日おきに病院に通わなければならず、

幼い長男を連れて頻繁に病院に行くのも負担だし、

あまり気乗りはしなかったのですが…

しかも痛いの嫌いだし(^_^;)

案の定、HMG注射というものにもあまり卵巣が反応せず、

結局、イタ～イ注射を一日おきに七回も打たれて、ようやく

ぼんやりと卵子が成長してきたな、という感じ。

普通はD14前後で排卵する卵子もモタモタしていて、

16日、ようやく大きくなってきたので、

ここでHCGを打って強制的に排卵させることに。またもや注射(T_T)

正直、小さい子を連れて、一日おきに病院に通うのは、

心身ともにつらすぎた。

なぜかって、注射をする部屋は、具合が悪い患者さんの待機場所にもなっていて、

青白い顔をして点滴している人ばかり。

そこに健康そうな私と息子がやってきて、

慣れない場所や珍しい機械に、息子は大はしゃぎ(*_*)

健康な私は優先順位が低いので、長く待たされている間、
周囲の冷たい視線を浴びながら、

息子をなんとかなだめるのにも疲れてきました。

HCGを打てば、確か36時間以内に排卵すると聞いたような気がしますが

高温期もなかなかやってこず、こりゃダメだ。

おそらく排卵した日は私の42歳の誕生日。

もう42歳になったことだし、治療やめよっかな。

幼子をつれて、一年間頑張ったよ。

てなわけで、HCGを打った日に、市民病院の先生に

「もう治療やめます。一年間ありがとうございました」

と頭を下げて帰ってきました。

年配女性の先生は

「お役にたてなくてごめんなさいね」

とおっしゃってくださいました。

これで、お酒も飲めるし旅行も行ける。

つらいホルモン剤を飲まなくてもいい。やったー！

さっそく親子三人で旅行の予約しちゃった！

あ、あれ？気のせい？生理来ない…(＠_＠;)

でも、あんなチンタラした卵子で妊娠するはずないし、

なんせ42歳でっせ。自然妊娠は無理だよな。

確か、HCGを打つと高温期が長くなるとかなんとか

長男の時のブログに書いた気がするし。

もう治療をやめていたので、基礎体温も測ってないし。

でも、もう排卵したであろう日から20日くらい経ってるけど

まだ生理来ないな…

ようし、ダメもとで、余ってる中国製妊娠検査薬だ！

生理が旅行にかかるのも嫌だし。

↓

↓

↓

妊娠検査薬「陽性」！！！！！

「ええええええええええ！？」

もうあきらめて、ベビーグッズとかベビー服ぜんぶあげちゃったのに？

でも、確か40歳以上の流産率というのは

かなり半端ない数字だったはず。

市民病院に出戻ったわたくしに、先生は驚きながらも

「妊娠がこのまま継続するといいですね」

とおっしゃいましたし。

実際、5週くらいで胎嚢は確認できず。

不妊治療専門クリニックなら、ここで流産どめの薬がナンタラ～

と言われるのでしょうが、特に何か薬が出ることもなく。

そんなに奇跡が続くわけないよね。

ヌカ喜びとならないように、他言はしないようにしよう。

安静にしようと思ったって、もうすぐ2歳の長男は

動きたいさかりで、体重10kg以上を片手で抱えて移動しなきゃならない。

公園で追いかけまわし、ヘタレな長男は滑り台に登るだけ登って

降りられないので、抱えて一緒に滑り降り、

遠方の法事にも出なければならず、超長距離ドライブもある。

二週間後、暗い気持ちで受診すると

「心拍が確認できました。順調ですよ」

とのこと。

しかし、まだまだ疑心暗鬼。

「42歳　出産確率」

で検索しまくったり。

まあ色々ありましたが、

私の心配とは裏腹に、お腹の赤ちゃんはスクスク育ち、

結論から申しますと、何とわたくし、もうすぐ妊娠8ヵ月になります(*^。^*)

まだ性別はわかりませんが、元気にお腹を蹴っています。

あと少し、頑張って元気な赤ちゃんを産みたいと思います。

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