ほっとした | Hanacco*

ほっとした




先週の出来事。




我が家には、ヨウムやシロハラインコからセキセイインコまでいろんなサイズのインコがおり、楽しく生活しています。

小さい子たちは羽根を切らず、飛べるようにしています。

大きい子たちは羽根を切り、飛びにくいようにしています。



小さい子たちが大きい子のケージに乗ったりしないよう、細心の注意を払い、遊んでいるときはその行動に留意しています。

でも、大きい子が遊んでいる時は「いつもヒトのそばで遊んでる」という根拠の無い理由を持ち、それほど留意していませんでした。



そして、大きい子たちは「小さい子に興味がなく、優しい」
これまでの行動パターンから得た情報をもとに、身勝手で都合のいい根拠をつくりこんでいました。



産卵期のメス(セキセイインコ)の強さについて、勉強不足でした。




なんとなくのぞきにきた、卵に興味を示した中型の子にケージの中から威嚇し飛びかかったのでしょう。
そして、売られた喧嘩は買ってしまう「中型の子ども」にバツンと一撃・・・


私はその時、ちょうどトイレにいました。声が聞こえていたけど、
「絶対に目を離してはいけない子は出していないし、いつもの大騒ぎね」
と思い、気にも留めなかったのです。。



そして、大きい子たちを撤収して、さぁセキセイずと遊ぼうとケージの前に立ったとき、私の目に飛び込んできたのは 顔面が血まみれ になったぐりちゃんの姿でした。



慌てても仕方ないので、まず取り出して「何が起きているのか」緊急性を判断するためにも観察する必要がありました。



「脚の力はあるね、冷たくないね、よしよし」
「声が出るね、息はできてるね、よしよし」
「眼力はあるね、瞼もしっかり開いてるね、よしよし」
「嘴の色はおかしくないね、よしよし」
「水は飲めるね、よしよし」

でも、嘴はグラグラ・・・血は止まらない。

とりあえず、傷口からの感染は避けたいと考え、イソジンで消毒。
イソジンの刺激で出血を助長するのはわかっていたけど、こんな小さな身体に細菌感染なんか発症したら、あっという間に死んでしまう。
そう考えたので、思い切って実行しました。

そして止血。
まだチアノーゼも出ていないから、この子の限界はきてない。でもこのまま止まらないと朝が来る前に限界に到達してしまう。。

糞便は、たくさんの血液を飲み込んだであろう色をしている。


この子が元気のあるうちにと思い、一か八かで止血作業を試みました。



少ししたら貧血の症状が出るかもしれない。ビタミンを多く摂取できるようにして、保温強化しないと。



そして一晩そばについて、様子を観察していました。


翌朝、シードをつつこうとするも、飛び上がる姿が。
「痛い」という情動が伝わってきました。

ということは、嘴の神経は生きている。
嘴は「骨」の概念だと以前教えてもらったことを思い出し、この状態が「骨折」であるなら、骨膜刺激症状が生じていて、激痛が走るのは当然・・

まず痛みを取ってもらい、抗生剤で感染を予防しなくては。
貧血のために頻呼吸をきたしている様子。



今の段階として、3日間くらいは医療の力を借りないと、自宅でどうこうするレベルじゃないと判断しました。

入院させるつもりで病院に連れていきました。




そして、1週間しっかり加療してもらい、かえってきました。







本当にごめんなさい。



こうして、殻付きのご飯を食べる姿に、やっと心が「ホッと」して
涙が出ました。



複数で暮らしているということをもっともっと重く受けとめ、
そして、いろんなリスクを心に留めながら「飼育者」としての責任を
考えていかなくてはならないと、深く反省しました。


生き物について「◯◯だから、こうだ」というルーチンはないのだと改めて思いました。




ぐりちゃんはまだ保温と安静が必要で、全快と喜ぶことはできませんが


とりあえず、生きて帰ってきてくれて
神様、ありがとう。




おかーちゃん、もっと「飼い主業」がんばるから。






ほんとうにごめんなさい。
そして、頑張ってくれてほんとうにほんとうにありがとう。