フィクションです。
人は誰でもおにぎりを
ひとつは持っている。
そのおにぎりで
生きていけるのだと
思っています。
自分のおにぎりで
自分は生きのびる。
おにぎりをたくさん
持っている人もいる。
たくさんあるから
人にもあげられるよって
わけてくれる人がいる。
たくさんあるけど
人にはあげられないよって
わけてくれない人もいる。
それは人それぞれだから
わけてくれない人が
悪いとは思わない。
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自分がおにぎりが
ないときには
人から奪ってもいいと
思っている人もいる。
自分のおにぎりが
ひとつしかなくても
困っている人がいたら
そのおにぎりを迷わず
差し出せる人もいる。
おにぎりをどう扱うか
どう考えているかで
その人がどんな人か
わかるような気がする。