March 2025
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テーマ:楽しい俳句(373)
カテゴリ:現代俳句
12月4日 (日) 19℃(晴)
松田ひろむ俳句研究会(巣鴨の巣一会館)。ここは随筆の勉強もかねている。現代の「山会」(注参照)である。朗読は白石みずきが井上靖の「父」。随筆は中條千枝が「父へのオマージュ」。幼少のころの実体験をふまえつつ、柿本人麻呂にまで思いを馳せてなかなか感動的だった。いずれ「鴎座」に掲載するのでお楽しみに。 今日の特選句 雪吊の及ばぬところ声あげよ 宮 沢子 雪吊と「声あげよ」とはどう結びつくのか。難解といえば難解だが、ピンと張った雪吊であっても及ばないところがあるという感覚はわかる。なんとなく飯島晴子の句と深いところで共通している感じがした。 準特選には「蒲団干す仲が良くても悪くても」(石口りんご)をいただいた。これは実なのか虚なのか。昨夜のいろいろも朝になってみれば、蒲団を干すだけという。これだけで一編の小説が書けそうだ。 その他にいただいた句から。 山茶花のざっくらばんをもて余す 杉浦一枝 返り花手の鳴るほうへ行かずとも 今野龍二 四民平等あひるの混じる鴨の陣 中條千枝 燻り出す偉人隣人落葉焚 鈴木砂紅 柚子こつん民生委員のおばさんが 小平湖 知らぬ間に傷ついている蜜りんご 小高沙羅 晩年などなし栃黄葉リラ紅葉 松田ひろむ 句会では時間切れで「槻黄葉銀杏黄葉」としたが不満足。ここは「栃黄葉リラ紅葉」の近縁のモミジがいいだろう。 ![]() ![]() ![]() (注)山会というのは子規が始めた文章の会で、文章には山がないといけないということから。ここから夏目漱石の「吾輩は猫である」も生まれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016年12月06日 21時42分43秒
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