こんにちは、恩田勉です。


寒の戻りでしょうか。

ここ数日は再び寒くなりました。

せっかく収納したコタツをもう一度出そうか。

そんなふうに考え込んでしまいます。

いくら雪国の越後育ちとはいえ、寒いものは寒いです(笑)


さて、本日は木曜恒例の競馬業界エッセイを記します。

“剛腕”と呼ばれた職人的ジョッキー、郷原洋行師。

オールドファンにはたまらない名前でしょう。

今年調教師を勇退された師に関しての思い出を、ゆるりと語らせていただきましょう。



競馬業界年度替りの3月、7人の調教師が引退されました。

名伯楽の名を欲しいままにした池江朗師を初めとして、坂口大師、吉岡師が最後を飾りました。

特に、弟子の浜中騎手で最後を飾った坂口師と浜中が、レース後に涙を流して握手した光景はジンと胸を打ったものです。


小倉ではハナ差負けの須貝彦師、逆に8番人気でハナ差勝ちの吉岡師も。

最後の最後、ドラマチックな演出をしてくれましたね。


ハタ目には順風満帆に見えた池江朗師が、騎手を志し三千円を持って宮崎から出て来たという話を雑誌で読み、その心根と苦労に感動させられました。


それぞれ違うスタイルであっても、長きに渡り調教師人生を全うしたことに拍手を送りたいと思います。




池江朗師と同じく、九州は鹿児島出身の郷原洋行師は、任期を残し勇退という形になりました。

美浦担当トラックマンだった私にとっては関東の厩舎ということもあり、思い出深い方です。


美浦トレセン開設(1979年)と同時にTMになった自分にとって、当初最も苦手だったのが加賀武見騎手と郷原騎手でした。

ギョロリとした目で睨まれると、脚が竦んだのを覚えています。

そのオーラたるや凄味があり、若手TMや若手騎手は、おいそれとは近づけないムードを持っていました。


数年経ち、私はダービー馬オペックホースのオーナー会社(馬社)の社員となりました。

以降は普通に話をしてくれるようになりましたが、剛腕郷原は私にとって、特別な存在であり続けました。


1986~87年にかけて活躍したニッポーテイオーはよく取材したし、凄味とは裏腹に、丁寧に答えてくれたものでした。

他の人より一オクターブ高い独特な音量は、強面からは想像出来ない声で、よく話すと愛嬌タップリ。

曲がったことは大嫌いで、若い騎手の面倒もよく見ていました。

田村正光元騎手、堀井雅弘現調教師などがそうでしたね。


弟子には的場現調教師や大塚現調教助手がおり、郷原騎手が逃げたとき競りかける騎手は加賀武見騎手くらい。

それはそれで、レースも面白かったものです。


一方、故・野平祐二氏が


「当代で一番馬を追える騎手」


と評したように、手抜きは一切なし。

毎回これでもかというほど目一杯追われるために、


「馬がレース後フラフラになって帰って来る」


そう評した厩務員もいるほど凄まじい追い方でした。


現在は岩田康成騎手と内田博騎手がそれに近いと耳にするが、60歳代の調教師によれば、全盛期の郷原騎手の比ではないとのこと。

あの二人の風車ムチも凄い迫力なのに、それさえ凌駕するというのだから脱帽ですよね。

剛腕の名に嘘偽りはなかったのです。


このことを後日郷原氏に尋ねたら、


「当たり前だ。格好良く走らせるより、全能力を出すのが騎手の務め」


と、一笑に伏されてしまった。


この台詞以来、今まで会った九州人の中で、最も無口な調教師と思っていた故・吉永正人調教師や大崎昭一元騎手と共に、九州男児が好きになった。


厩舎を開業してからは騎手時代とは違い、思うような成績は上げられなかった。

声は相変わらず高かったけれど、威圧感は消えて良いオジサンになった。


18年の調教師生活では、ゴーカイで中山グランドジャンプ連覇という偉業を成し遂げ、通算104勝が残った成績。

騎手時代はダービー2勝を含む重賞83勝。

その輝かしい実績には遠く及びませんでしたが、決して媚びることなくプライドを持ち続けた調教師生活を終えられました。


実子の郷原洋司元騎手も、思うような成績を上げられず昨年ステッキを置きました。

それから調教助手に転身したことも、師ご自身が勇退を決意する要因になった部分があるでしょう。



闘将加賀に剛腕郷原の時代も二人の引退、勇退でもう知っている人も少なくなった。

しかし、磨き上げた技術を極限まで出し尽くす、命を燃やすようなレースぶりは永遠に忘れられません。


「御苦労様でした!」


素晴らしき薩摩隼人に、心から言葉を送りたい。





☆★本日の競馬チャンネル★☆

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こんにちは、恩田勉です。

いやあ、今日は荒れましたね。
アーリントンCが3連単574,500円
上総Sが585,130円
圧倒的1番人気のティアップワイルドが順当に勝った千葉Sでさえ43,290円

本命党にとっては呪われた一日であったことでしょう。
まさか、ストロングバサラまで消えるとは・・・。

北村宏司の騎乗は、いったい何がしたかったのでしょうか?
先行してこその馬なのに、何故に真ん中で控えたのか。
スロー気味の流れの中、ノンビリ構えていたのはどうしてか。
疑問が残ります。
ついでに言えば、困ったものです。

中山9Rの水仙賞は△⇒◎⇒△で決まって的中。
3連単配当29,350円です。
もう少しついて欲しかった!

明日は注目の中山記念。
グランプリホースのヴィクトワールピサが本年初戦に挑みます。

先ほど、少し気になって調べたのですが、
有馬記念を勝って中山記念に出走した馬は、過去10年ゼロ。
ドバイを睨んでのローテーションなのでしょう。
得意の中山、58キロはフランスで背負った経験アリ、大幅相手弱化。
普通に先行すれば、まず頭は堅いと思いますが、果たして?


今週から阪神、中山、一週あけた小倉が開催されます。
本日は、開催替わりの馬場状態について解説しましょう。

芝コースについては、阪神は2開催ぶり。
中山は1開催あけており馬場状態は良好。
中山の3歳未勝利で1分35秒台が出ており、
阪神では準オープンで1分47秒台と速い状態になっています。

特に阪神、中山については仮柵なしのAコース。
それぞれ坂はあるものの、馬場が良く
グリーンベルトを通れる逃げ、先行馬は有利です。

差すにしても追い込むにしても、直線はインを突ける騎手が狙いになります。
外を回さない外人騎手は常にマークが必要ですね。

小倉は仮柵使用。
内の悪いラチ沿いは避けており、
僅か一週しかあけていないが
外差し一辺倒でもインからでも十分に伸びて来る馬場。
内、外の差は前回の開催ほど表面化していません。

ただし、おそらくは2週程度で早くも荒れてくることが予想されます。
徐々に変化はみえてきます。
レースをじっくり観戦し、結果と照らし合わせて入念に観察するべきでしょう。

ダートについて。
京都から阪神となれば、直線平坦から坂のあるコースへの変化。
差し馬の台頭が予想されます。
時計も阪神のほうがかかり、パワー優先になります。

関東は、長い直線の東京から小回り中山へ。
当然軽快な先行力が要求され、東京でゴール前止まっていた馬や
一瞬しか脚を使えない馬が、開催替わりで甦る可能性が大きいです。

時計的には、不凍液をまく関係で、かなり遅くなる傾向になります。
直前の降雨でもない限り、今年の冬はこの傾向が続くでしょう。
通常より時計一つかかると想定した馬券作戦を推奨します。

明日の『恩田の特別』は競馬チャンネルにて公開。
中山10RのアクアマリンSがおススメです。

快調【ヒラバの帝王】 日曜版もすでに公開中。
どうぞご参照ください!


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こんばんは、恩田勉です。


いやー、風の強いこと強いこと。

ほのかに春が薫ってきたと昨日感じたばかりなのに、一気に春一番とは。

劇的な変わりようです。

暖かいのは大歓迎ですがね。


競馬チャンネルでは【ヒラバの帝王】 土曜版がアップされています。


アーリントンCはテイエムオオタカから入ります。

スロー必至のメンバー構成。

楽に先手を奪えるのは確実です。

センスの高い馬でもあるし、ここは期待できるでしょう。

私のコラム『恩田が斬る!!』 で、どうぞ詳細をご覧ください。



それでは『恩田の特別』土曜版を。



■中山9R   水仙賞    芝2200m

明け3歳の2200戦。

何が行くにしてもスローから上がりの競馬。

瞬発力が要求されるレース。

33秒台の脚を使った馬の中からヴァーゲンザイルを中心に指名。

スローの二戦共に折り合いがつき、しかも瞬発力がある。

中間は格上古馬をアオル稽古で、デキも前走以上。



◎ヴァーゲンザイル

○インプレザリオ

▲トーセンケイトゥー

☆ハンドインハンド

△マイネルメダリスト

△サトノタイガー

△サトノアポロ



■中山10R   上総S   ダ1800m

ロラパルーザの鬼脚に屈したセイリオスが連闘策で臨んで来た。

出遅れ位置取りが悪くなって、早めに押し上げ一旦先頭の内容を

高く評価。昇級戦を考えれば勝に等しい内容で、幾らか余裕残しの

体も連闘策で絞れるはず。中山ダート初めても問題ない。



◎セイリオス

○ストロングバサラ

▲ロンギングスター

☆マエストラーレ

△サイオン

△キティ

△ダノンエリモトップ



■中山11R   千葉S   ダ1200m

ティアップワイルドが中心。

カペラSでセイクリムズンにクビ差迫っての1分9秒台は、

ここに入れば断然の実績。

根岸S後も緩めていないのは、今週終い11秒台で追われて

いる事でも明らか。好枠を引いて先行馬の直後から抜け出す。



◎ティアップワイルド

○ブライトアイザック

▲マハーマリプラム

☆アウトクラトール

△クリスタルボーイ

△ファイナルスコアー

△サリエル



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