威風堂々

晴れ晴れと、伸びやかに日々を過ごすために。
「心」と向き合うことで、日々の健康を大切にしましょう!

カリタスカウンセリングの原理 130

2024年04月20日 | 第六章 螺旋状に上昇する意味
60歳を過ぎますと「死」が切実に迫ってくる感覚があります。しかし、若いときのような死への怖さは正直言って減っています。人間は過去を追体験できないので、一度きりのぶっつけ本番の人生を「死」に向かって突き進むしかないのですが、恐怖・不安・失望・妬み・侮蔑など負の感情に大きく囲まれ出しますと錯乱気味の老人期を過ごす羽目になってしまいます。さ、そうならないためにも「知恵」を絞りましょう。15年しか生きていないヒトと60年も生き抜いてきたヒトとでは、知恵の深みに違いが存在します。いくら科学技術が変化しても「ヒト」の生き抜いてきた年輪は実に意義深いものです。それぞれの人生ステージにおいて、それぞれの知恵を大いに発揮して後悔の残らない人生を歩んで参りましょう。


カリタスカウンセリングの原理 129

2024年04月07日 | 第五章 和解と平和
老害という言葉があります。会社経営者や国会議員など、いつまでも権力、人事権などを手放さず、経営に害を及ぼす場合に老害と言われます。人類は古来、長老を敬ってきました。長老は長生きをしただけあって、経験が豊富です。ヒトが生き抜く「知恵」は若いときには習得できないもののようです。老人になって初めて人生の陰と陽がわかります。何事も経験がものをいうのでしょう。勿論、日々の喜びや悲しみに感動できる心が必要です。しかし、若者の邪魔をするのもそういった経験に基づいた「知恵」でもあります。若者は知恵を無視して、我武者羅に前進することで、未来を開くこともあるのかも知れません。しばらく「知恵」について考察してみます。

カリタスカウンセリングの原理128

2024年03月20日 | 第七章 光と復活体
停滞感

 マイナスな感情ですが、停滞感を意識しますと何かが見えてきます。あの頃はもっといきいきしていたのになぁと。じゃあ、あの頃の元気を取り戻そうとなるわけですが、停滞感の渦の中に取り込まれてしまいますと困難です。一日5分でいいので自分だけのホッとする時間を作りましょう

 最近はいろいろな活動において活気がありません。趣味や仕事、地域活動など積極的になれません。50代も後半になると「子育て」が終わります。人間として、結婚して子どもができた場合、最も「世話」というライフステージの中心をなすのが子どもを育てることだと思います。私の場合は、2人いました。一姫二太郎。間は6年空いていました。そこでは男=父親と女=母親で、役割の質や負担に差ができていましたが、何とかやり終えたのが56歳ぐらいでしょうか。並行して「介護」もしています。
 親の介護も、漸く終了しました。2人とも天国へと旅立ったのです。さて、いよいよ夫婦二人の新世界が再スタート。ところが、結婚した時、子育てが終わり、介護が終わったら再び年を取った二人だけの生活が始まるということを、まったく想定していませんでした。
 ここに「熟年離婚」の原因があると気が付きました
 最も私が男なので女性の感覚はわかりませんが、この再びの結婚生活についての予測がなされていないと、男の側では戸惑うようです。このテーマはまたいつか別に書いてみますね。

 趣味や嗜好は変遷するものですが、ずっと変わらずに活動していることもあると思います。旅行やボランティアといったこと。書道や絵画、なにかこう細々と続いている好きなことを今後の20年続けていけると徐々に停滞した感情もいきいきとした動きへと変わる気がしますがいかがでしょうか。

高校生ならわかって欲しい 9

2024年03月17日 | 甘えの構造
そろそろ、小学校で道徳の授業を受けてきた高校生が生まれることだと思います。

パン屋さんを和菓子屋さんに変えろとか政治家から横やりがきて、そう変わったテキストです。儒教で言う『修身・斉国・平天下』がバックボーンにある。今の安部派・清和会の裏金騒動をどう考えるのでしょうか。道徳のテキスト、及び道徳の科目か(評価対象にする)を強く文科省に働きかけたのは清和会の政治家達です。きっと自分が行っているようなことを国民にして欲しいのでしょう。実に傲慢です。道徳を押しつけて、それを評価させる。自分たちのことは棚に上げています。だまされないで欲しいですね。では、何のために、儒教で言う『修身・斉国・平天下』という概念を利用するのでしょうか。家康や林羅山に聞いてみたいところですが、権力者が自分の利益を増やし、守るために利用します。それは、世界的なコンセンサスよりも自国の利益を優先するという保守の権化です。残念ですが、痩せたソクラテスには誰もなりたくない。かといって、教育で痩せたソクラテスにならず、自己利益を追求しなさいと道徳で教えるのでしょうか?少なくとも「阿部派」とは言わないでという人がいる限り、どうしようもないですね。

哲学を学んでほしいです

高校生なら分かってほしい 8

2024年03月08日 | 文学・評論(現代・近代)


 いろいろ本を読んでいますが、今読み始めているのは『ユダヤ人、世界と貨幣』ジャック・アタリ氏の著作です。私はユダヤ人、国家としての中国の歴史を研究すると絶対に日本のこれから、私のこれからが理解できる気がするわけです。アングロサクソンの世界には奥深くにユダヤ人が入り込んでいます。こちらを西とすると、東は中国です。寺島実氏のイギリス、ユダヤ、中国の論評もたいへん素晴らしいと思いますが、このアタリ氏の考察は面白いと思います。まだまだこれから読み進めますが、皆さんも偏った方面からの知識だけではなくて、世界から莫迦にされないような教養をつけてほしいものです。