医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

メリハリのハリ

2024-04-25 06:14:55 | 薬局
メリハリのない施策はメリハリのない結果しか生まない。

19日に「選定療養」の対象医薬品リストが公表された。
いろいろマスコミなどで取り上げられているのがヒルロイドかもしれない。
マスコミ受けするのか「保湿薬『ヒルドイド』、10月から自己負担増 厚労省」とか、中には10月から値上げの表現すらある。
何のことはない「選定療養」の対象品目に入ったってだけだ。
いろいろ製薬メーカーは抵抗したが、結果として対象品目になった。
当たり前と言えば当たり前だ。
その表現が「3割負担の人がクリームのヒルドイドを300グラム処方される場合、窓口負担は現行より774円増えて2,439円となる」とある。
そもそも300グラムが多過ぎだ。
見た目が2,439円も高くなったように感じさせる。

自分が服用している薬はどうなるのか計算してみた。
因みに、個人情報なので、ここだけの話として聞いて欲しいがノルバスク5mgとメインテート2.5mgを朝1回服用している。
処方は30日投与となっている。
ノルバスクの薬価は15.2円で後発医薬品は10.1円である。
その差額の5.1円の25%の1.275円が選定療養となる。
その30日分の選定療養は38.25円(1.275×30)となり、消費税が加わると42.075円となる。
同じようにメインテートの薬価は16.5円で後発医薬品は10.1円である。
その差額の6.4円の25%の1.6円が選定療養であり、30分は48.0円で、消費税を加えると52.8円となる。
2剤合わせた選定療養費は94.875円となる。

次に保険適用はどうなるのか。
薬価から選定療養分を引いた残りの3割負担となる。
ノルバスクは13.925円(15.2-1.275)となりメインテートは14.9円(16.5-1.6)となる。
その30日分の合計は864.75円である。
3割負担は259.425円となる
この3割負担と選定療養との合算の354.3円(94.875+259.425)が自己負担になる。。

今の負担額は3割負担なので285.3円((15.2+16.5)×30×0.3)となる。
長期収載の先発医薬品を選択して選定療養になると69円(285.3-354.3)負担増になる。
薬局には申し訳ないが私は先発医薬品をお願いしている。
69円の負担増なら・・・いいっかなぁ。

こんな人がどれだけいるのか。
負担増を知っちゃうと・・・いいっかなぁ。

こんな中途半端な仕組みでは医療費抑制にはならないと思うけど。
しらんけど。

因みに、薬局のおつりに1円玉が復活しそうだ。
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3 コメント

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Unknown (Unknown)
2024-04-25 09:46:19
一円単位になることと、選定療養部分は消費税課税されるののでその点でも窓口で揉めそうですね
中途半端! (駒形SAN)
2024-04-25 11:44:43
差額の25%でいいのでしょうか。
どうでもいい負担増では意味がないかもしれません。
小銭の支払いが面倒なのでカードや電子マネー、スマホ決済も進むかもしれないですね。

もちろん仕組みの説明を求められるとかなり時間を要すると思います。
生保などの公費はどうなるのか。

いつも中途半端な感じがします。
医療費抑制はゆっくりの対応でいいんでしょうか。
訂正! (駒形SAN)
2024-04-25 17:27:42
友人が大事なことを教えてくれました。

薬価のレセプト請求は剤ごとに計算します。
ノルバスク5.0mgの薬価は15.2円、メインテート2.5mgは16.5円なので1剤の合計は31.7円となります。
これを点数化するために10で割ります。
31.7÷10=3.17になります。
ここで妙なルールがあり五捨五超入で3点になります。
次に、選定療養分を差し引いたノルバスク5mgは13.925円で、メインテート2.5mgは14.9円です。
こちらも合わせると28.825円になります。
これも10で割って点数化すると3点になります。

同じじゃない。
分からなくなってきたので  おしまい。

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