悪鬼のごとく | りんごDAYS

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ここはりんごのブログです

 今日は土曜日なので現場のリーダーさんをやる日。

 セール日という事で1日中てんてこ舞いだったけれども、臨時出勤の人がいっぱいいたから、まぁそこそこにまわっていった。むしろ、人が多い大所帯だったので、休憩取る人も多くて。「全員まわるんかいな」「誰か飛ばすやろきっと(=▽=;)」てな心配はしてた。

 最終的に誰も飛ばさなかった……と思う。多分。きっと。




 そんな中。朝一番。泣きそうになった事。

 混む前にレジの備品の補充を揃えておこうと思ってバタバタしてたら、新人さんが私の所にやってきて、「両替ってどうやるんですか汗

 今日はセール日で5%の割引がある日。

 スキャンして出た会計金額から、カードをスキャンすると値段がまた変わる。安くなるんだから文句を言う人はほぼいないんだけど。

 今回は、お客さんが「安くなる前の金額」でお金を出していた→結果、差額が生じてお釣りが一杯出た→両替してバラ銭をまとめたいというケース。

 ……ただ問題はそのお客。

「ちょっと、両替の仕方もわからない新人をレジに入れておくってどういうつもり? あなたの所、一体どういう経営方針をしてるのかしら??」

 ……朝から大当たりの人がやってきた。



客:「(安くなった金額を)言われもしなかった! こっちは財布を軽くしたくてお金出してるのよ!? なのに何でこんな重い目しなきゃならないわけ? あんた責任取ってくれんの!?」

私:「……あ、それじゃそちらのお金もまとめますので……(汗)」

客:「そういう問題じゃないでしょ!? 何で両替もできない新人をレジにおいておくのかって事でしょう!? できないんならしっかりついていなさいよ!!」

 ……書いてたら何だか、言葉思い出してきた。こういう流れだった。

 そして客はさらに、

客:「ドライアイスをこっちが言わなきゃつけないってどういうわけ!? 聞くのが当然でしょう!? つけるのが当たり前じゃない!! 一体どういう教育方針してんのよ!!」

私:「あ、じゃ、お付けします……」

客:「もうもらったわよ!! 紙袋をくれなかったけどね!!!!」

私:「は、じゃ、あの、お入れしますので」

客:「触らないでちょうだい!!」

私:「じゃ、(紙袋の中にドライアイスを入れて)こちら、お使いください……」

客:「あなたねぇ……ドライアイスの意味をちゃんと知ってるのかしら? え? ドライアイスの利用目的よ?」

私:「……冷凍食品などの保冷のためにお付けしておりますが……」

客:「あなた、ドライアイスを下に入れてどうするの? 上に置かなきゃ意味ないでしょ? ドライアイスの使い方もわからないような会社なのここは?」

私:「いや、それはお客様が冷凍食品を触るなと申されましたので、安全のために入れてお渡ししただけなのですが……」

客:「もう結構。ドライアイスの目的とその価値もわからない人にはわからないわ。触らないで頂戴。私がやるから」



 ……てな状態。

 くわえて延々と、「操作方法もわからないような新人をレジに立たせるなんてどういうつもり? よっぽどここは人が足りてないのね」

 ええ、そうですが何か(=▽=;;)。

 と答えようとして、言葉飲み込む。

「他の近所の人とかにも言いふらしてやる。ここは対応がなってない。新人教育もできてない。この前もこういう事があったのよ! いつもトラブルばかり。皆に言いふらしてやるから。悪評をいっぱい立ててやるから」

 ……。

 ここまでくるともう、言葉出ず。

 もうこれは、ひたすら頭下げるしかねーかと。開き直ることにした。

 他には言葉いらない。というか、見当たらない(汗)。

 という事で、多少オーバーなくらい頭を下げて同じ言葉を繰り返した。

「大変申し訳ありませんでした!!!」

「言葉では簡単よね、何とでも言えるわよね!!」

「大変申し訳ありませんでした!!! 以後はこのような事がなるべくないように、教育方針を徹底いたしますので」

「そこから間違ってるでしょ!? なるべくって何よ!!!」

 あ、間違えた(=▽=;)。

 ……というか、おいら、教育者じゃないし(^^;;;)。まったくそういう立場じゃないんだけど。

「教育の見直しをいたしますので!!」

「あなただけ気をつけたって仕方ないでしょう!? 全員ができるのかって聞いてるのよ!!」

「今後気をつけますので、本当に、大変申し訳ありませんでした!!!」



 ……てな流れで。

「お引取りください」

 といわれたけれども、彼女が丹念に袋に商品を詰めるまでずっと傍に立って深く深く頭を何度も何度も下げ続けた。

 もー、誰かきてよ。誰か偉い人あせる とか思いながら。

 最終的に、「店長に言ったって無駄ですからね!! 皆に言いふらしてやる!!!」とのタンカで去っていった。

 その背中にもう一度大きく「大変申し訳ありませんでした!!」と言って見送る……その頃には。

 ちょっぴり、涙ホロリ(:_:)。

 ただ、それを見ていた周りのお客さんが、「かわいそうに」「大変ね」と言ってくださり……またホロリ(爆)。

 ……苦情処理の係りって……大変だなと。つくづく痛感した。




 けど、朝一番にお店にやってきて、小銭がバラバラだとかであそこまでの悪鬼の形相して文句言うのも……ちょっぴり寂しい人生だなと。思ったり。

 私はテキトー星人なので。レシートも見ないし。

 しかし代行さんってのは、ああいう事までやらなきゃなんないのか……アシスタントの○さんは、「友達と話してるのかと思った」という恐ろしい勘違いで、完全スルーしてレジに入ってしまうし||||||orz

 ……助けてほしかった、そこはちょっぴり、本音(=▽=;;;)。