第25回全国高校選抜ラグビーは28日に準決勝、30日に決勝が行われ、春の王者が決まりました。

 

 

▼準決勝

○石見智翠館24-17国学院栃木●

終盤までどちらが勝ってもおかしくない接戦でした。国栃は準々決勝でのラインアウトの課題を解消し、多彩な攻めを見せ地域支配率も高かったように見えましたが、最後はフィジカルの強さで上回る石見が少ないチャンスを確実に得点に結びつけて勝ち切っています。

 

○大阪桐蔭13-7桐蔭学園●

プレーの精度の高い好ゲームは、大阪桐蔭が前年度の覇者・桐蔭を下し花園での雪辱を晴らしています。桐蔭は粘り強いディフェンスで健闘するも、大阪桐蔭は着々とPGで加点し、後半に逆転。攻守ともに早い出足で桐蔭のミスを誘っていました。スクラムも強かったですね。

 

▼決勝

大阪桐蔭55-3石見智翠館

大阪桐蔭が圧勝で2度目の優勝を果たしています。スクラムの強さ、キックの正確さ、スピーディーな展開、そして何より強じんなディフェンスで相手に付け入るスキを許しませんでした。

 

相手のノックオンからトライに結び付けたのが3~4回あったように思います。自陣ゴールラインからトライというシーンもありました。攻守にわたってレベルの高さを見せつけています。石見はもう一つ攻め込めませんでした。

 

大阪桐蔭は準々、準決と苦戦を強いられるも、全体的には安定したディフェンスで大崩れせず、好機を確実に活かして優勝を勝ち取っています。現段階で花園の優勝候補筆頭といっていいと思います。

 

対抗はやはり桐蔭でしょうか。石見、国栃、御所がそれを追う形ですね。花園ベスト4ながら初戦敗退の東福岡、佐賀工、2回戦敗退の常翔、東を破った目黒、さらに天理あたりもこれからの巻き返しが期待されます。

 

冬の花園も十分楽しめそうです。

 

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