劇場版 葛根廟事件の証言 | シネマド館

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世界の映画を見ていると世界を旅しているように感じる・・・というブログではなく単なる「映画」と「おでかけ・旅行」をメインにしたブログです。とは言いながらも結構他のことも書いてます・・。

1945年8月14日

劇場版 葛根廟事件の証言

(2019年/日本/74分)

 

監督:田上龍一

 

【しょうかい】

太平洋戦争が終結する前日に満州で起きた、旧ソ連軍による民間日本人の大量虐殺事件「葛根廟事件」を題材にしたドキュメンタリー。1945年8月14日、旧満州から引き揚げ避難中の日本人の一団が、ラマ教寺院葛根廟(内モンゴル自治区)付近で旧ソ連軍に襲撃され、1000人以上が死亡した。生存者は百数十人に過ぎないとされ、犠牲者の多くは女性と子どもだった。敗戦の混乱時に満州で日本人が遭遇した惨劇の中で最も犠牲者が多かった事件と言われるが、報道で取り上げられることは少なく、その存在はこれまであまり知られることがなかった。生存者ら12名の証言をもとに事件をたどり、被害者の人生をどのように変えたのかを描き出す。福岡インディペンデント映画祭2018でドキュメンタリー部門最優秀作品賞を受賞。

 

 

 

【かんそう】

 

映画友だちの感想読ませていただいた時に「こんな事件があったのか」という驚きと共に作品も観てみたいと強く思いました。

 

大阪でもようやく2021年夏に公開されたので劇場へ!

 

葛根廟事件とは第二次世界大戦終戦間際、内モンゴルの葛根廟で起きた旧ソ連軍に日本人の民間人1000人以上が虐殺された事件です。

 

亡くなった方の人数には虐殺された、だけでなく、自害も含まれています。(かなりの数)

 

自分の子どもに手をかけたあとに自分も自害、という方も多かったそうで、私の想像に及ばない悲しさと怒りがあったと思います。

 

 

そしてたとえ生き延びたとしてもその後に続く地獄…

 

育ててくれた中国の人には感謝しないといけません、みたいに語る方もいましたが、そのような方はどれくらいいらしたんだろ…と思いながらもその事実も忘れたらあかんよなーと思いました。

 

生き延びた方々の証言が続くのですが、同じ内容が続くとよりリアルに感じてしまい、ずーん…アセアセとなりますが、この事件、ネットなどで調べるともっと酷くて「戦争ほんま最悪」ですわ。

 

しかも関東軍は事前に長期決戦に備え秘密裏に撤退していたという…

 

 

とにかく皆さんの証言は、どれもが衝撃的でショックであり、ガツーンと来てばかりでした…。

 

 

ほぼほぼ証言だけで組み立てられているシンプルなドキュメンタリーではありましたが、だからこそ、監督は彼らの思いを汲み取り、この事件を風化させない、埋もれさせないようにしたい、証言を残しておきたい、という強い思いがよくわかる作りでした。

 

でも、記録しておく、というのは大事ですよね。

 

私もこの映画を観たからには心に留めておこうと思いました。

 

そして、私が知らないだけで、こういう事件はまだまだあるんだろうなぁ…と思いました。

 

戦争アカン!絶対!!

 

 

うりぼう4つ:いのしし いのしし いのしし いのしし

 

2021.8鑑賞

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ありがとうございました時計