大食いさんは食べ放題お断り、強すぎさんはカジノお断り。 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「ホモ・ルーデンス」という言葉がある。
オランダの歴史家ヨハン・ホイジンガに同名の著書『ホモ・ルーデンス』で、
一躍、世に広く知られるようになった。
これが意味するところは、「人は、遊ぶために生まれてきた」。
人類史を探れば、人は遊びを好むものということらしい。
人が好む遊びの一つに挙げられるのが、ギャンブル。
そのギャンブルの目的は、勝つこと。
勝つ方法としては、「運」か「能力」か、ということになる。

アメリカの小説家デイヴィッド・ドッジの作品に
『黒い羊の毛をきれ(Shear the Black Sheep) 』というのがある。
その登場人物にギャンブルの世界に入って行く定年退職した大学教授が描かれている。
その大学教授が、「今後、プロのポーカーのゲーマーになる。
不正などするつもりはないが、自分にはかなりの記憶力がある。
カードのちょっとしたシミやスクラッチを記憶してしまう。
そのことは、ポーカーゲームに有利に働くことを知っている。これは不正ではない」
そして、その世界で勝ってゆく姿が描かれている。
実際、カジノが最も恐れるのは、こういった人物だという。
「不正」と呼ばれる行為があれば、ツマミ出したり逮捕したりも出来るが、
こういった能力を持つ人物が現れると、カジノは、お手上げ状態となるらしい。
実際に、とあるアメリカの俳優はラスベカスのカジノの出入りを
婉曲的に禁止される措置を受けたという。
その理由は、「強すぎる」ということらしい。
おもに”ブラックジャック”で賭けていたが、彼には、人並み以上の記憶力があり、
これによって正当に賭けて、正当に勝っていたという。
こういった人間は、煙たい存在らしい。

カジノにとっては、時々は勝つが、結果的に負ける客。
そんな凡庸な能力の客こそ上客。
100億円スったと言って、それを豪語する客。

そんな客こそ、この上なく、ありがたいハズ。

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<了>