数日前のBSでアルツハイマー病の遺伝子が取り上げられていました。アルツハイマーの原因はアミロイドβとタウという異常蛋白質の蓄積です。アルツハイマーの1%の家族性アルツハイマーの家系の協力を得て、アルツハイマーになる遺伝子があると50%の確率で発症する。でも発症する遺伝子があっても発症しない人には発症を抑制する遺伝子がある。

その遺伝子を研究することにより治療薬が生まれ、アミロイドβが連なっているところをレカネマブがブロックして消失させ27%進行を食い止めたということで、FDAや厚生労働省が認可、タウについてもエーザイが研究を進めている。これらは、人の遺伝子を解析することにより生み出された新薬です。

 一方、就寝時の高濃度水素吸入はアミロイドβを除去したり、蓄積を防ぐことよりアルツハイマー病や認知症に効果があることが多くの論文から実証されています。しkshし、水素は人がもともと、腸内細菌層で水素産生菌により生成される自然の物であるため、薬としては認められません。

レカネマブの費用は一人年間298万円、高額療養費になるとしても14万4000円ですが、2025年で認知症の数が730万人であることを考えると、費用効果的には難しいと思います。水素吸入などとの組み合わせをかんがえるべきではないでしょうか?

 

 

GWはどこでも混みますので、毎年どこにも行きません。

今年は、連休前に緑内障学会の原著の校正が届き、査読者の気持ちを考え、査読者が誰かなと思いを巡らしつつ、コメントに対しては真摯にお返事を書きました。自分の意見を貫くことも大切ですが、rejectされると困りますので、できるだけ、査読者の意見に沿った直し方をしたつもりです。これで、結構時間がとられました。

次に、厚生労働省からのベースアップ評価料の計算と算定をやりました。これは事務職を除く、看護師、検査員の2023年の12月~2024年の2月までのボーナスを含めた給与総額を入力し、2023年12月、2024年1月、2月の初診人数、再診人数を入力すると外来ベースアップ評価料Ⅰの賃金増率は0.58%になりました。

これが1.2%に満たないと外来ベースアップ評価量Ⅱを算定することができます。それでも1.28%です。これでは、厚生労働省のいう2.5%のアップは無理です。しかも、事務職はその範疇にははいりませんが、事務職も同様のベースアッ プをしなければなりません。

今回の改正では、手術や検査の減点が多く、1月を当てはめると、-20万円の減収になります。6月はボーナス月でもあり、費用をどこからか調達しないといけません。小規模診療所は大変です。

これで2日、あと、小学3年、1年、幼稚園年中、3人の孫が遊びに来て、泊まりました。老夫婦にとってはお世話が大変ですが、楽しい時間でもあります。子供達が帰った後は、我が家の老犬と老夫婦はぐったりです。なんやかんやであっという間にGWは過ぎ去り、

いつもの毎日です。クリニックで仕事をしている方が疲れない気がします。

 水素の吸入により、血中水素濃度や呼気中水素濃度は上昇します。以前にも述べましたが、吸入量により、血中水素濃度や呼気中水素濃度は変化します。1分当たり100%水素250ml(A)の場合は呼気中の水素濃度は2%、66%水素860m(B)lの場合は4%、66%水素1200ml(C)の場合は4~6%と推定されます。

 それを30分吸入した場合、30分水素吸入後、呼気中水素濃度は通常はAは100~200ppm,Bは150~400ppm、Cは300~450ppmとなります。

 吸入後1時間でその濃度は1/4、3時間~5時間でで吸入前とほぼ同じ濃度になります。動物実験では、5時間以上吸入すると、15時間血中水素濃度は高いとする報告がありますが、これは人間には当てはまらない可能性があります。でも眼血流で夜間就寝時吸入した方の血流は6時間以上経過していても非常に良好なので、血流の変化は呼気中水素濃度とは異なる可能性があります。

 また、呼気中の水素濃度がほとんど上昇しない人が稀にいます。これは、口呼吸のため、鼻カニューラから十分吸入できないためか呼気が十分はけないためか、それとも、それ以外に何らかの可能性があり、水素に反応しにくいのか

現時点ではまだわかりません。

 今日は2回目の硝子体YAGレーザーを行いました。大きな後部硝子体剥離は高濃度水素吸入でも吸収されません。また、硝子体手術をするには気が引けます。そこで、YAGレーザーで大きな塊を小さくして気にならないようにするのが硝子体YAGレーザーです。

 1週間前には硬くて全く歯が立たなかったのですが、全回400mJで焼いたため、かなり柔らかくなっていました。本日561mjでほぼ完全に焼けました。フォーカスをきちんと合わせないと焼けません。中央だとよいのですが、周辺だと、ミラーでピントを合わせるのがなかなか難しいです。

 保険適応がありませんので、自費診療ですが、患者さんの訴えと検眼鏡的な所見が一致しないときがあります。

固い後部硝子体剥離が一番の適応になります。

今日から私もゴールデンウィークが始まりました。

カレンダーどうりで、28日、29日、30日(火曜休み)、5月1日、2日働いて、3日~7日(火曜休み)です。GW混んでいますので、例年どこにも行きません。でも孫たちが遊びに来ますので、子供と孫が揃うとかなりの人数になります。家内も大変だからどこかへ食事にでも行こうか?でも小さい子供が喜ぶところは、バイキングかビュッフェかな、もうどこも空いていないだろうとネットを調べると、今朝の時点ではどこも空いているではないか。では、3日のお昼を予約しようとして、何人集まるか聞いていると、他の仕事のメールが来てしまいました。一時、調べ物をして返事を出してなんやかんやでそちらを終わらせ、1時間後予約をとろうと思ったら、さっきまで空いていたところが、どどど、と埋まってしまい、結局どこも取れませんでした。年寄りは何でもパパっとできないので、いけません。コンサートや列車の切符の予約も取れたことがありません。暇なときに、かなり先の予約を取ることしかできません。

現在、ハイドライザーにて30分吸入前後の呼気中水素濃度を測定しています。

吸入水素濃度が2%にあたる毎分250mlの場合、だいたい吸入前9~17ppmが、その10倍程度の90~150ppmぐらいになります。4%に相当する860mlの場合9~16ppmが150~250ppmに達します。6%に相当する1200mlの場合、12~20ppmが400~450ppmに上昇します。やはり、流量に比例して呼気中の水素濃度も上昇します。

であれば、高流量が全て良いのかというと、まだ、わかりません。勿論、短時間では高流量の方がOCTAでも血流の増加が著しいですが、長時間の吸入(夜間就寝時吸入)であれば低流量でも十分な血流増加を示す場合もあります。

今後、流量による違いを吸入時間も含めてOCTAと呼気中水素濃度にて検討いたします。さらに週1回30分水素吸入、水素サプリ(HG-EVO)内服との基礎呼気中水素濃度についても検討するつもりです。

 

 昨日、頼んであったハイドライザーの呼気中水素濃度測定装置(TAIYO社)が到着しました。昨日は、私は休みのため、本日クリニックで開封し、まず、昼に測定したら15ppmでした。朝5時まで860mlの水素を5時間吸入していましたが、それから、7時間経過しています。呼気中の水素濃度は1時間で1/4程度に落ちますので、7時間でどの程度落ちてるのかはわかりません。

クリニックで250ml/分(2%)の水素を30分吸入した後、呼気中の水素濃度は157ppmでした。

夜の10時の時点で再度測定すると9.6ppmと低下していました。その後860ml/分の水素(4%)+430ml/分の酸素を20分吸入すると179ppmまで上昇。

 呼気中の水素濃度は、食事の内容などでも変化します。

健康な腸内での水素産生量は0.06~29ml/分、空腹では0.24ml/分、食事をとると7~30倍、1日最大12ℓ作られ、14%が肺から排出されるので、この排出量が腸内での水素産生量の目安といわれています。

   私が水素吸入を全くしないときの値がどの程度で、ハイドライザーの機器での正常値がどの程度なのかもわかりませんので、何とも言えませんが、水素吸入前後、時間の経過での水素濃度の低下、水素サプリの効果などもある程度わかるかと思います。明日の臨床から、いろいろ調べてみようと思っています。

今回の日本眼科学会総会でどうしても聞きたかったのが、慶応大学の栗原俊英 先生の評議員会指名講演(昔の宿題報告)「視覚のニューロサイエンス」でした。

現在、当院の網膜色素変性症の患者さんが2名慶応大学に予備検査を受けて、キメラロドプシンの治療を受けようとしています。微生物型ロドプシンは既にフランスで臨床実験が行われ、非常に強い光で、光のわからない網膜色素変性症の患者が光がわかるようになっているようです。ただ、微生物型ロドプシンは感度が非常に弱い、一方動物型ロドプシンは感度が高いことより、組み合わせたキメラロドプシンにより、高感度で単体で働き続けることができることを数々の実験から実証し、いよいよ本年から人での応用を始めるということで、当院でも患者さんに説明しているところです。

このような大型プロジェクトは膨大なお金がかかり、日本の研究費ではとても無理のため、栗原先生は産学共同体の会社を設立し、既に19億円という巨額の資金を集め、今後、国などにも働きかけ30億円以上のお金が集まる予定だそうです。

これまで、日本の医学は少ない資金でできることだけでこつこつっとやってきたため、結局、アメリカなどに頭脳の流出がおこり、日本の科学や医学の退潮が叫ばれてきました。

それを跳ね返す快挙といってもよいでしょう。

キメラロドプシンを硝子体内に注射するという簡便な方法で、視覚再生ができるという夢のような話です。

私としては話を聞いていて、この治療に水素吸入を組み合わせると光受容器である網膜の代謝応答によりよい影響を与えるのではないかと思っています。今後の治験が楽しみです。

 

昨日(4/18)から21日まで東京国際フォーラムにて第128回日本眼科学会総会が開催されています。開業医は外来がありますので、なかなか外来を休んで出席するには代務が必要ですので、土曜日の午前の外来終了後、東京に向かいます。

働き方改革でこれまで以上に代務は難しくなりました。また、症例報告以外は全て倫理委員会をとうさないと、学会の発表もできなくなり、開業医にとって、学会での発表は非常に難しい状況です。

講演を聞くにあたってはコロナ以降、LIVEやWEBでのパソコンなどでの視聴も可能になりましたが、現地での対面での講演を聞くことは、直接質問もできますし、会議場内外で友人や講演者との討論がができます。特に自分の専門のことに関しては貴重な情報を得ることができます。ですから、WEBでは専門外を視聴し、対面では専門分野を聞くことにしています。

昨日今日は外来の合間にしか視聴できませんので、切れ切れになります。

 大病院は、中堅以上は学会にでかけますので、残っているのは発表と関係のない研修医だけでしょうか?どこも人手不足になりますので、外来は混雑すると思いますし、緊急手術は困難になる可能性があります。できるだけ、慎重に行動し眼外傷を防いでください。

2年前の4月頃だったと思います。ヘリックスジャパンより水素を試してみませんかというパンフレットが送られてきました。水素水のことは聞いたことがありましたが、ボトルを開けたとたんに、水素がなくなるから効果がないんだという認識しかありませんでした。でも水素の吸入であれば大容量を体内に取り込めるので面白いかもしれないと思い、早速、会社に機械を借りれるかどうかを確認し、自分自身での水素の勉強を始めました。PubMedでこれほど多くの論文があるのには驚きました。水素水13万件以上、水素吸入だけで3000件以上、なぜ、これほどの文献がでているのに日本の医者が知らないのだろうと思い、いろいろ調べてみました。

2007年に大澤らが報告したnature medicineの「水素は、細胞傷害性酸素ラジカルを選択的に還元することにより、治療用抗酸化物質として作用する」という報告が契機になり、水素が見直されてきたということがわかりました。海外では非常な反響を呼び、次々と追試が行われましたが、肝心の日本ではあまり広がりを持ちませんでした。今でこそ、免疫療法∔水素吸入による免疫力アップが癌の治療に効果があることは認識されるようになりましたが、結局、日本では標準治療以外認めないという風潮があり、今にいたつているようです。水素はヒドロキシラジカルとだけ結合し抗酸化、抗炎症、免疫増強、抗アレルギーなどいろいろありますが、血流をよくする効果が、眼科で最も大切なものであり、眼血流を直接見ることができる眼科と水素は非常に相性の良いものであると確信しました。