おかしな日本語 Part 2 | 中尾 あきら 「和の道」

おかしな日本語 Part 2

カリフォルニアのオーガニックヴィーガンレストランVegiLiciousのオーナーシェフ、「あなたの人生が成幸する 世界最幸のヴィーガンバイブル」の著者 中尾あきら です。

以前、私が氣になるおかしな日本語について書かせていただきましたが、


最近むっちゃ氣になる言葉は、

「〇〇していただければと思います」

コレは本当に摩訶不思議な言葉だ🤔
〇〇していただければ、、、何なんだ🤪

この言い方、今では教養番組でかなり学識のある人も使っていますが、私がアメリカに来る前に日本でこんな言い方をしている人は皆無だったと思います。

〇〇していただければ幸いです、とか、嬉しいです、とか、ありがたいです、でしょ⁉️

なぜ、そういった相手に対する願望の言葉の代わりに、自らの思考の言葉である「思います」を使うのか、違和感しかありません。

英訳すると、
I would appreciate it if you could do 〇〇. のはずが、
I think if you could do 〇〇. になってしまっていて、むっちゃおかしい‼️

先日一番ビックリしたのが、何かのトークイベントで司会者が講話者を紹介した後、「お座りいただければと思います」と講話者に着席を促したこと。
ナンセンス極まりない、と思いませんか❓

そして、とうとう私にも日本人のお客様から、
「このコーンスープがとっても美味しいので、ぜひレシピを教えていただければと思います」
と最近言われてしまいました。

「いただければ何なのでしょう?」
と心の中で突っ込ませていただいて、
「レシピは私たちの飯の種なので、作り方まではお教えできませんが、材料ならお教えしましょう」
と言って、材料をお教えしたのですが、
レストランのオーナーシェフにメニューのレシピを教えてくれと言うのもどうかと思うのですが、それ以上に、この「いただければと思います」という表現、変すぎませんか⁉️

相手に「〇〇してください」と直接的な言葉では恐れ多いから、幸いです、とか、嬉しいです、とか、ありがたいです、と願望的な言葉に代えて奥ゆかしさを出すのがこの表現の良いところなのですが、「思います」ではただの自分の思考を弱気に表現しているだけで、奥ゆかしいどころか婉曲でもありません。
この言葉ってただの思考なのだから、それを察して返答してくれっていうのはかえって失礼だと思うのです。

普通に、「〇〇していただければ嬉しいです」「〇〇していただければありがたいです」「〇〇していただくことはできますか」で十分きれいだと思うのですが、如何でしょうか。

あと、「どうもこんにちは」もむっちゃ氣になるなー😩
「どうも」は元々「どうにも」から来ていて、「どうもありがとうございます」は「どうにも有り難いことでございます」という意味ですね。でも「どうもこんにちは」では「どうも」と「こんにちは」がまったく繋がらないですよね。
これは芸人さん言葉でしたが、教養豊かなはずの人まで使っているのは本当に残念なことです。

最近は外国人YouTuberが正しく綺麗な日本語を使っていろいろタメになる動画を作ってくれていてますが、彼らもおかしいと知らずに上記のような言葉を使っているとしたら申し訳ないですね。サムライがすっかりいなくなった日本ですが、趣深く奥ゆかしい雅な大和言葉を忘れないで永く大切に使ってほしいです。

ご意見をお聞かせいただければと思います(笑)

お読みいただき、ありがとうございます。


(我々二人はいつも大阪弁でおかしな日本語を喋りまくっておりますが😅)


Yelpで、全米一高い評価をいただいている

南カリフォルニアのオーガニック・ヴィーガンレストラン

VegiLiciousのオーナーシェフ

中尾あきら

 

最幸の人生を送るための本

お読みになることを強くお奨めします↓↓↓