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- 登録ID
- 3020
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- タイトル
2輪車の日記
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- カテゴリ
- バイク(カワサキ) (2位/36人中)
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- 紹介文
- 最近はレース参戦のために練習。使用マシンはKawasaki。
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- 日々の恐怖 4月14日 ガノンドロフ(2)
- 日々の恐怖 4月14日 ガノンドロフ(2) 小学5年の夏休み、部活を終えて帰宅すると、父親にビールのお使いを頼まれたので千円札を握りしめて個人商店へと向かい、6缶パックと500ml2本を買ったあと、チョコバットも買った。おこづかい制ではなかったので、お釣りは貴重な収入源だった。…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 4月2日 ガノンドロフ(1)
- 日々の恐怖 4月2日 ガノンドロフ(1) 父親は定年になるまで、小さな工場の副主任をやっていた。豆腐工場なので出勤するのは夜中9時ごろ、帰ってくるのは午前中だった。さも当たり前のように"豆腐工場なので"と書いたが、たぶん朝にスーパーに並ぶ豆腐のために夜中働く必要があったのではな…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 3月23日 ガキの頃の話 (11)
- 日々の恐怖 3月23日 ガキの頃の話 (11) 食事中も、「 おっさんの家が、どうのこうの・・・。」とか、「 金持ちのおっさんに気に入られた。」「 今度おっさんから、バイオリン習う約束した。」とか、訳の分からないことを繰り返し、見かねた父親がMに、「 何があったのか全て話せ。」…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 3月13日 ガキの頃の話 (10)
- 日々の恐怖 3月13日 ガキの頃の話 (10) 家に戻ったMがすぐに、父親にSがおかしくなったことを言うと、父親は車で飛び出して行き、数分後にSを引きずる形で連れ帰ってきた。「 嘘やろ……?」俺は言葉を失った。「 俺も最初は嘘やとおもた。俺を怖がらせる為に、SとMが組んでまた作…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 3月4日 ガキの頃の話 (9)
- 日々の恐怖 3月4日 ガキの頃の話 (9) MはSに連れられて空き家に入ったが何にもなかった。ええもんどころか、湿気た匂いと汚い家具、外人の少女が書かれた絵が壁に掛けられているくらいの何てことない空き家だった。「 何もないやん!」と呆れるMに対して、「 こっち、来てみ!」と、S…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 2月23日 ガキの頃の話 (8)
- 日々の恐怖 2月23日 ガキの頃の話 (8) Sは雨の降る中一人、あの山に出掛けた。さすがに一人で神社へ近づくのは怖かったらしく、しばらく周りを散策しながら当てもなく山道を歩いていた。それらしい家も見つからず、飽きてきて帰宅するために山を降りるはずだった。 いつも通りに山を下れ…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 2月11日 ガキの頃の話 (7)
- 日々の恐怖 2月11日 ガキの頃の話 (7) そこでMがとうとう泣きだして、「 俺君は関係ない。Kも直接は関係ないけど、僕が話したから知ってる。」とだけ言うと、後は泣いて何も話さなかった。 俺とKは関係ないということで、直ぐにその場から追い出すように出された。そのまま、Kと帰宅…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 1月30日 ガキの頃の話 (6)
- 日々の恐怖 1月30日 ガキの頃の話 (6) しばらく沈黙のやりとりが続いた後、そこはやはりリーダーなわけで、Sが最初に沈黙を破った。「 見ただけで、何で俺たちと分かるんや?俺たちの顔まで見たんか?俺ら一人一人の名前も分かるんか?」教師らは誰も口を開かない。立場が逆転したように…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 1月22日 ガキの頃の話 (5)
- 日々の恐怖 1月22日 ガキの頃の話 (5) 帰り道の途中、どちらかが言うわけでもなく公園に立ち寄り、俺とKはブランコに腰をかけた。「 Mがチクったんやろ?」最初に口を切ったのはKだった。「 何でや?自分も一緒に居て、Sにお菓子買って貰って食べた癖に。しかも、Sは兄ちゃんやぞ。…
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- 日々の恐怖 1月13日 ガキの頃の話 (4)
- 日々の恐怖 1月13日 ガキの頃の話 (4) 風邪の割には中々登校してこないSを、俺もKも心配して何度もMに、「 Sの風邪、大丈夫か?」と尋ねても、「 Sは熱と言ってもそんなに高熱じゃないし、咳も出よらん。元気にしとるけど、体にブツブツが出来て、それが引かんから登校出来んだけ。…
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- 日々の恐怖 1月4日 ガキの頃の話 (3)
- 日々の恐怖 1月4日 ガキの頃の話 (3)そんな俺らを気にも止めずSは、「 あのおっさんが賽銭置きに来よったん辞めたんやろ。あいつ、俺が盗みよるの見たから置きにくるん辞めたんやわ。」Sによると最後の賽銭に有り付いた日、その日は五百円玉と十円玉が数枚。「 まぁ、こんなもんか・・・…
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- 日々の恐怖 12月26日 ガキの頃の話 (2)
- 日々の恐怖 12月26日 ガキの頃の話 (2) ただ毎日賽銭にありつけたわけじゃない。最初に書いた通り寂れた神社だ。寧ろ賽銭がある方が謎なくらい。それでも、毎日通えば2週間に1回くらいのペースで数百円の賽銭を見付けることが出来たし、運が良ければ千円札の時もある。ガキの頃の話だか…
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- 日々の恐怖 12月17日 ガキの頃の話 (1)
- 日々の恐怖 12月17日 ガキの頃の話 (1) もう40年近く前、ガキの頃の話。田舎の悪ガキだった俺は、大人から立ち寄ることを禁止されていたある場所に、秘密基地と称して学校帰りに遊びに行くのが日課だった。 何故、禁止かと言うとそこは町内では知らない人はいないというくらい有名な自…
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- 日々の恐怖 12月14日 コンビニの災難 (3)
- 日々の恐怖 12月14日 コンビニの災難 (3) しかし奇妙なことに、捨てられた時間帯にいたはずの店員や当日いたという客も含め、誰もゴミを持ってきた人間を目撃していないというのである。ゴミ箱に投棄する音などの気配すら無い。監視カメラには入店して捨てて帰るまでバッチリ映っているの…
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- 日々の恐怖 12月5日 コンビニの災難 (2)
- 日々の恐怖 12月5日 コンビニの災難 (2)するとアッサリ犯人は判明した。近所にある幼稚園に勤める年配の男性事務員さんだったそうで、供述によると、” 園で管理していた園児の短パンが不要になったため、コンビニに捨てただけ。”という迷惑きわまりない理由だったそうである。「 そりゃ…
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- 日々の恐怖 11月23日 コンビニの災難(1)
- 日々の恐怖 11月23日 コンビニの災難(1) 取引先のコンビニで店員さんから聞いた、数年前の話です。大抵の場合、今のコンビニはゴミ箱を店内に設置している。これは家庭で出た未分別のゴミを投棄されたり、収集車に回収してもらえなかったゴミ袋をゴミ箱の前に放置していったり、衛生上問題…
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- 日々の恐怖 11月16日 国有鉄道宿舎(3)
- 日々の恐怖 11月16日 国有鉄道宿舎(3) とりあえず何とかなってるからいいか、と思っていたのも束の間、ある日、夜8時過ぎに電話がかかって来た。障子の向こうから、とうに亡くなったはずの自身の祖母から語りかけがあった、という電話だった。今現在、襖が開かないので外に出られない。ど…
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- 日々の恐怖 11月10日 国有鉄道宿舎(2)
- 日々の恐怖 11月10日 国有鉄道宿舎(2) 日は山に沈もうとしている。私は、” 一見してのどかでいい街だなぁ・・・。転校してこの街に来たら、どんな毎日だったかなぁ・・・。”と考えながら、玄関を出て通りまで歩いて自販機のジュースを買って戻ると、縁側に座った母が驚いて声をかけて来…
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- 日々の恐怖 11月2日 国有鉄道宿舎(1)
- 日々の恐怖 11月2日 国有鉄道宿舎(1) かつての国有鉄道には宿舎があった。アパートみたいなところから一軒家のようなものまで様々で、家族が住んでいる、管理局のある街とは離れたところへ転勤命令が出た場合、単身で赴任先の街に行く事がしばしばあった。 父も、とある街へ首席助役として…
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- 日々の恐怖 10月25日 足(2)
- 日々の恐怖 10月25日 足(2) もう一度自分の置かれている状況を思い出す。個室に、ひとり。顔を上げてもそこには誰の姿も見えない。それなのに、足がある。 体は金縛りのように動かなかった。俺はその姿の見えない存在に言いようのない恐怖を感じていた。足が触れ合ったまま動けないで…
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- 日々の恐怖 10月19日 足(1)
- 日々の恐怖 10月19日 足(1) ある日、俺は友人と2人で飲みに行く約束をした。 その日は予約を取っていたので、待ち合わせの時間の少し前に店に到着した。 用意された個室に案内され、俺は席についた。 部屋には、まだ誰もいなかった。 畳敷きの個室で…
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- 日々の恐怖 10月14日 IPad(2)
- 日々の恐怖 10月14日 IPad(2) 姉は赤ちゃんを膝に乗せなおし、「 はい、おじいちゃんって言ってごらんー!」と赤ちゃんにIPadを向ける。 赤ちゃんはその日一番長々と、「 うあうあー!きゃきゃー!!あーい~、きゃきゃ~!」とIPadの画面を叩きながらはしゃいだ声を上げた…
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- 日々の恐怖 10月5日 IPad(1)
- 日々の恐怖 10月5日 IPad(1) 四国の田舎に帰ってきてるんですが、姉夫婦が1歳の娘を連れてきてるんだけど、夜が蒸し暑くてなかなか寝付いてくれなくて、祖父母、父母、姉夫婦、俺、そしてその赤ちゃんの8人で、居間で夜更かししていた。 田舎は海沿いの古い家で、庭に面した窓からは…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 9月22日 40男の夏(3)
- 日々の恐怖 9月22日 40男の夏(3) 更に月日は流れ、数年前の夏。 小5の息子が夏休みと言うこともあり、家でダラダラと過ごしていた。 そこに、暑さでイライラしていたのか、俺の嫁から外で遊べとカミナリが落ちた。 昼飯を食べたあと、仕方な…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 9月13日 40男の夏(2)
- 日々の恐怖 9月13日 40男の夏(2) そして月日は流れ、俺がまだ鼻たれ坊主で、ファミコンが出るちょっと前の夏休みのことだった。当事小4だった俺は、友達3人と一緒に朝から山へクワガタを取りに行った。その辺りの山は一族(と言っても、親父を含めその兄弟)で所有している山だ。だから…
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- 日々の恐怖 9月1日 40男の夏(1)
- 日々の恐怖 9月1日 40男の夏(1) 40男の夏は妙に熱い。もう100年は前のことだ。父方の祖母には2歳離れた兄(俺の大伯父)がいた。その大伯父が山一つ越えた集落にいる親戚の家に、両親に頼まれ届け物をしに行った。山一つと言っても、子供の脚で朝一に出発すれば夜には帰って来られる…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 8月20日 監視カメラ
- 日々の恐怖 8月20日 監視カメラ コンビニの店長さん(故)から聞いた話です。最近のコンビニは死角を無くすために監視カメラだらけにしてるんだけど、店長さんがいたコンビニも、通常より2台増設して万引きなどの犯罪対策に熱心だった。(実際、深夜に発生した強盗未遂では犯人逮捕に繋がった…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 8月13日 ゆっくりと歩く女の人(2)
- 日々の恐怖 8月13日 ゆっくりと歩く女の人(2) しばらくして、祖父母ともに相次いで死に、俺とオカンは介護から解放された。正直、祖父母が死んだ時、俺はほっとした。やっと死んでくれた。もう夜中にトイレにつれていけと喚く人はいなくなったんだ。その癖、わざと目のまでうんこもらして、…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 8月3日 ゆっくりと歩く女の人(1)
- 日々の恐怖 8月3日 ゆっくりと歩く女の人(1) 12年前の話です。当時、俺はオカンと2人で父方の祖父母を介護していた。 もともと祖父が事故で身体障害になり寝たきり、その後介護していた祖母が認知症になり、長男である父が引きとったものの、本人は介護する気なし。姉は既に結婚していて…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖 -
- 日々の恐怖 7月29日 飲食店の紹介の仕事(4)
- 日々の恐怖 7月29日 飲食店の紹介の仕事(4) 無視して撮影続けて1時間くらい経った。一発目の定食でシャッター押す前、モニターで店長と構図確認してたら、フレームの左上からいきなり赤い何かがさっと入って引っ込んだ。 一瞬だったけど、見えたのは真っ赤に爛れてる手だった。ひどい火傷…
大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖
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