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- タイトル
「正法眼蔵」勉強してます
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- 学問一般 (48位/117人中)
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- 紹介文
- 自宅で毎日朝晩坐禅をして、愚道和夫老師が講義された道元禅師著「正法眼蔵」を毎日ブログで紹介しています。
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- 正法眼蔵 行持(下)17 「正法眼蔵」勉強してます
- 「石門林間録」に出て来る達磨大師の話に関連してさらに道元禅師の注釈は続きます。仏教が盛んであった隋の時代、唐の時代、宋の時代においても、坐禅を中心とした釈尊の教えを学ぶ機会がなかった類の人々が多かった。ただ長い期間にわたって釈尊の説かれた正しい智慧を常に増やしてきた素質のあった人…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)17
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- 正法眼蔵 行持(下)16 「正法眼蔵」勉強してます
- 「石門林間録」に出て来る達磨大師の話に関連してさらに道元禅師の注釈は続きます。達磨大師がインドから坐禅を中心とした仏道を中国に持って来たにも関わらず、それ以降においても、経典や論議に頼って仏道を理解するという事だけをして正しい釈尊の教えを勉強しない僧侶が多い。これらの僧侶は経典や…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)16
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- 正法眼蔵 行持(下)15 「正法眼蔵」勉強してます
- 「石門林間録」に出て来る達磨大師の話に関連してさらに道元禅師の注釈は続きます。彼らはインドに行って何の得るところがあろうか。ただ山や河を旅する事によって様々な苦労をするだけである。そして達磨大師が中国に来られた事の基本的な意味を学ばず、達磨大師によって釈尊の教えが中国に到来したと…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)15
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- 正法眼蔵 行持(下)14 「正法眼蔵」勉強してます
- 「石門林間録」に出て来る達磨大師の話に関連してさらに道元禅師の注釈は続きます。インドの伝説において、3000年に一度しか咲かないと言われている優曇華の花にしても、それが一度咲くのを待つ事はそう難しい事ではない。なぜならばそれは、年月を数える事によって容易に推察できる。しかし達磨大…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)14
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- 正法眼蔵 行持(下)13 「正法眼蔵」勉強してます
- 「石門林間録」に出て来る達磨大師の話に関連してさらに道元禅師の注釈は続きます。中国における最初の仏教教団の指導者である達磨大師は、釈尊から数えて第28代目の法(釈尊の説かれた宇宙秩序)を継いだ方である。釈尊の教えというものを知り、それを修行して法を継がれて以降、ますますその重要さ…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)13
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- 正法眼蔵 行持(下)12 「正法眼蔵」勉強してます
- 「石門林間録」の中に出て来る達磨大師の話に関連して道元禅師の注釈は続きます。仮に我々が卑しい境遇の者であったとしても、仏道―つまり真実のため、釈尊の教えのために体を惜しまず命を惜しまないならば尊い存在という事ができるであろう。また古代インドにおいて全世界を支配すると伝えられていた…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)12
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- 正法眼蔵 行持(下)11 「正法眼蔵」勉強してます
- 「石門林間録」の中に出て来る達磨大師の話に関連して道元禅師の注釈は続きます。中国においては天体の様子や自然の地形の様子を勉強する事によって、天・地・人というものの理解がついてきた帝王もいたわけであるけれども、まだこの様な優れた君主の教化に出会っていない我が国(日本)の人々は、帝王…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)11
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- 正法眼蔵 行持(下)10 「正法眼蔵」勉強してます
- 「石門林間録」の中に出て来る達磨大師の話に関連して道元禅師の注釈は続きます。まして木・火・土・金・水といったようなこの我々の住む宇宙を組成している本源的な事実に関する隆盛や衰減についての実情がどうしてわかっておろうか。なぜこのような愚かな状態が生まれるかというと、理論がわかってい…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)10
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- 正法眼蔵 行持(下)9 「正法眼蔵」勉強してます
- 「石門林間録」の中に出て来る達磨大師の話に関連して道元禅師の注釈は続きます。俗世間において受けた恩でさえ、人々はそれを忘れる事なく大切にする人は多い。そしてその様な人を人間と呼ぶのである。達磨大師がインドから中国に坐禅をもたらされた大きな恩と言うものは、父や母の恩よりも優れている…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)9
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- 正法眼蔵 行持(下)8 「正法眼蔵」勉強してます
- 「石門林間録」に出てくる達磨大師の話に関連して道元禅師が注釈されます。この様な記述から見るならば、達磨大師が梁の国から魏の国に行ったという事実は疑いようがない。そして嵩山の麓を通過して少林寺に滞在され少林寺で壁に向かって坐禅をしていたけれども、それは悟りを得る為に坐っていたのでは…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)8
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- 正法眼蔵 行持(下)7 「正法眼蔵」勉強してます
- 覚範慧洪禅師の「石門林間録」には中国の仏教僧についての様々な伝記や逸話が記されている。「石門林間録」の達磨大師についての記述によれば、達磨大師は最初に行ったのが梁の国で、それから魏の国に行って、嵩山の麓を通過し少林寺に逗留した。少林寺では壁に向かい坐禅を一心にしているだけであった…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)7
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- 正法眼蔵 行持(下)6 「正法眼蔵」勉強してます
- 達磨大師は釈尊から数えて第二十八代目の正統な後継者である。しかも父の国王が領有していた大きな国を離れて中国の人々を救済しようとされたのであるから、誰が肩を並べる事ができよう。もし達磨大師がインドから遙々と中国に渡来する事がなかったならば、中国の人々はどうして釈尊の説かれた正しい教…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)6
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- 正法眼蔵 行持(下)5 「正法眼蔵」勉強してます
- 達磨大師がインドから中国に来られた時の説話は続きます。達磨大師はこの年の十月十九にこっそりと揚子江の北側の地に行った。そしてその年の十一月二十三日に洛陽の都に着き、嵩山の麓の少林寺という寺に泊まって壁に向かって坐禅を始め、一日中ものを言わない生活をしていた。しかしながら当時の魏の…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)5
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- 正法眼蔵 行持(下)4 「正法眼蔵」勉強してます
- 達磨大師は梁の都金陵に到着して梁の皇帝である武帝とお会いになった。達磨大師に梁の武帝が問う。自分は皇帝の位についてから、寺院を造ったり、経典を写したり、僧侶や尼僧を救済したりという事業を数多くやった。それによってどの様な功徳が得られるのであろうか。達磨大師言う。そういう事はすべて…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)4
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- 正法眼蔵 行持(下)3 「正法眼蔵」勉強してます
- 達磨大師がインドから中国に来られた時の説話は続きます。達磨大師が中国の港について以降、その達磨大師の港に着かれた事を承知した人がいなかった。その時というのは簗の国の普通年間の八年九月二十一日西暦(527年)の事であった。たまたま広州の地方長官であったところの粛昴という人が達磨大師…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)3
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- 正法眼蔵 行持(下)2 「正法眼蔵」勉強してます
- 達磨大師がインドから中国に来られた時の説話は続きます。我々の生きている環境の全てが国王の宮殿の様に素晴らしい世界だと言う事実から考えるならば、達磨大師が三年の歳月を費やして中国に行かれた事も決して不思議ではない。この世界には様々な国があるけれども、様々な国のどこの宮殿が仏道の道場…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)2
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- 正法眼蔵 行持(下)1 「正法眼蔵」勉強してます
- 中国における第一代目の仏教教団の指導者である達磨大師がインドから中国に渡られた事は、師匠である般若多羅尊者のご指示によるものである。達磨大師は東南アジアの海を経て三年を要し中国に渡られた。その航海における年月は自然の脅威が耐え難いばかりでなく、まだ航海の方法も発展しておらずいつ船…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(下)1
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- 正法眼蔵 行持(上)62 「正法眼蔵」勉強してます
- 雪峰義存禅師の説話について道元禅師の注釈は続きます。仏道を学びたいと心がけてもよい師匠を得られないと言う悲しみを味わう場合もある。この様な事情と言うものは、自分(道元)が宋の国にあった時にもこの眼で見、耳で聞いたところである。優れた徳の高い僧侶は例外なしに、弟子がどの様な人柄であ…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)62
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- 正法眼蔵 行持(上)61 「正法眼蔵」勉強してます
- 雪峰義存禅師の説話について道元禅師が注釈されます。雪峰義存禅師が様々な地方に行って仏道修行をした様子を静かに考えてみるに、雪峰禅師は長期間にわたって鍛錬されたところの優れた骨格や体力を持っていたと考えることができる。今日、仏道修行をする場合の事を考えて見るに、釈尊の説かれた教えを…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)61
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- 正法眼蔵 行持(上)60 「正法眼蔵」勉強してます
- 雪峰山の義存禅師は真実を知りたいと言う気持ちを起こし修行の旅に出た。修行の旅に出て寺院や旅の途中において様々の布施を受け食事を頂いた過程というものは、極めて長い距離であり長い時間を費やしたところであるけれども、その間、場所を選ばずに昼となく夜となく坐禅をして決して怠る事がなかった…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)60
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- 正法眼蔵 行持(上)59 「正法眼蔵」勉強してます
- 唐の宣宗皇帝についての説話は続きます。ある時、黄檗禅師が仏殿で仏像に向かって礼拝をしていた時に、後の宣宗皇帝がその場で質問して言う。仏道の教えでは釈尊に執着して何か求めるという事はない、釈尊の教えに執着して何かを求めるという事もない、仏教教団に執着して何かを求めるという事もない。…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)59
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- 正法眼蔵 行持(上)58 「正法眼蔵」勉強してます
- 唐の宣宗皇帝は位についた甥の武宗皇帝に「頭の悪い叔父さん」と呼ばれ馬鹿にされていた。武宗皇帝がある時、後の宣宗皇帝を呼び寄せて、お前はかつて十三才の時に皇帝の座席に上がって群臣に挨拶する真似をした。その事は甚だけしからんと言って一打ちに打ち殺して宮殿の後方にある庭園の中に捨ててお…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)58
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- 正法眼蔵 行持(上)57 「正法眼蔵」勉強してます
- 唐の宣宗皇帝は憲宗皇帝の第二子であった。若い時から極めて頭がよくすばしこかった。普段から坐禅(結趺跏坐)をする事を好み宮殿においても常に坐禅をしていた。穆宗皇帝は宣宗皇帝の兄であった。兄の穆宗が皇帝の位についていた時、朝の政が終わった直後、宣宗皇帝がふざけて天子の席に着き多くの臣…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)57
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- 正法眼蔵 行持(上)56 「正法眼蔵」勉強してます
- 臨済禅師と黄檗禅師の問答について道元禅師が注釈されます。この問答から知れるところは、仏道修行者が真実を得た後も日常生活の様々の仕事を大切に考えて、杉や松の苗木を植えたりという作業を自分の手で自ら鍬の柄を握って仕事をされたのだと知るべきである。黄檗禅師が臨済禅師に「我々の宗派はお前…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)56
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- 正法眼蔵 行持(上)55 「正法眼蔵」勉強してます
- 臨済禅師が黄檗禅師の教団にいた頃、黄檗禅師と一緒に杉や松の苗木を植えていた時に黄檗禅師が臨済禅師に質問した。この深い山の中でたくさんの木を植えているけれども、いったいそれが何の役にたつのか。臨済禅師言う。一つには寺院の景色を良くするために植えるんです。二つには後世の人のための目印…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)55
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- 正法眼蔵 行持(上)54 「正法眼蔵」勉強してます
- 臨済義玄禅師は黄檗希運禅師の正統な後継者である。臨済禅師は黄檗禅師の教団にいて三年を経過したけれども、黄檗禅師に質問をした事がなかった。それを傍で見ていた睦州禅師が「お前は師匠に質問したらどうか」と臨済禅師に勧めた。そこで臨済禅師は黄檗禅師のところへ行って仏法の大意を質問する事三…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)54
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- 正法眼蔵 行持(上)53 「正法眼蔵」勉強してます
- 香厳智閑禅師は潙山霊祐禅師のもとで仏道修行をしていた。ある時、潙山霊祐禅師が香厳智閑禅師に質問した。本から引いてきた借り物の言葉でなくて、お前自身の言葉で仏道とは何かを言ってみよ。香厳智閑禅師はたった一つの言葉を言おうとしたが、何回となく試みたにも関わらずとうとう何も言う事が出来…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)53
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- 正法眼蔵 行持(上)52 「正法眼蔵」勉強してます
- 南嶽懐譲禅師は大鑑慧能禅師の弟子となって侍者としての生活が十五年に及んだ。大鑑慧能禅師の持っておられた真実を受け継ぎ日常生活の生き方を受け継いだ様子は、一つの器の水を別の器に移し変える様に、大鑑慧能禅師の持っておられたものは全て南嶽懐譲禅師の体、心に入る状態で真実の伝承というもの…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)52
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- 正法眼蔵 行持(上)51 「正法眼蔵」勉強してます
- 過去における真実を得られた方々が言われた言葉について道元禅師の注釈は続きます。のんびりとした春の日も、書斎の明り取りの窓辺に坐って一日を無駄にすまいと考えるべきである。秋の雨がしとしと降る夜も、質素な家に坐しながら一日を無駄にしてはならないと言う事を忘れてはならない。時間がどうし…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)51
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- 正法眼蔵 行持(上)50 「正法眼蔵」勉強してます
- 過去における真実を得られた方々が言われた言葉について道元禅師の注釈は続きます。一体どの様な手立てがあった場合に、過ぎてしまった一日をもう一度取り返したという事があったであろうか。過ぎ去った一日を取り戻したと言う例はどの様な歴史の本にも書いてない。我々が人生の生き方として一日といえ…
「正法眼蔵」勉強してます - 正法眼蔵 行持(上)50
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