-
- 登録ID
- 1955608
-
- タイトル
象が転んだ
-
- 紹介文
- たかがブロク、されどブロク。
記事一覧
カテゴリーを選択 解除
再読込
-
- 「バナッハ-タスルキーの逆理」に見る、人生の選択の難しさと人生の期待値
- ”ある男は分散攻撃という巧妙な戦術を思いついた。それは、滅多に人が踏み込まない地点に狙いを定めたのだが、不気味な荒涼たる谷間だった。ところが、まさに同一の戦術をビーバーが既に思いついていたし、選んだ地点も同じだった”(「ルイス・キャロル詩集」より) 「眠れぬ夜の確率論」の著者・…
象が転んだ -
- もっとティコに祝杯を・・・ケプラーやガリレオやニュートンの先には彼がいた
- ティコ・ブラーエ(1546-1601)は、言わずと知れたケプラーやガリレオの先人にあたる優れた観測天文学者だが、彼はケプラーに膨大な惑星観測データを提供したという脇役の存在であり、決して主役 として日の目を浴びる事はない。 しかし、ティコが遺した観測データが天文学に与えた影響力…
象が転んだ -
- 備蓄米放出でもコメ価格は高騰〜農水省の愚策と農協救済の奇妙なカラクリ
- 新米が出回ってもコメの価格は高止まりのままだ。日本政府は備蓄米の放出を決めたが、大方の予想通り、コメ価格の高騰は収まりそうにもない。 事実、江藤農林水産相は22日の会見で”責任を重く感じているし、申し訳ないと思っている”と謝罪し、価格が下がらない原因を流通の混乱に押し付けた。 …
象が転んだ -
- 数学は偶然の上に卵を生む(その5)〜ヤコブ・ベルヌーイの確率論と推測法
- 前回「その4」では、”パスカルの賭け”を中心に述べましたが、39歳という短い生涯を”パスカルの原理”に基づくランダムネスの確率の計算に捧げただけでなく、確率論の中核をなす期待値の概念である”勝ち点問題”にも大きな影響を及ぼしました。 例えば、ワールドシリーズの7試合制での勝敗の…
象が転んだ -
- 闇バイトに群がる若者〜善人たちとの悪の連鎖に思う
- 普段は地上波のドラマなんて見ない私だが、今年の秋ドラマ「3000万」(NHK)は、微妙にだが興味深く思えた。 大まかな展開として、コールセンターの派遣社員として働く佐々木祐子(安達祐実)だが、元ミュージシャンの夫は真面目に働こうとはしない。カツカツな生活を送る一家はある日、強盗…
象が転んだ -
- 運転免許証からマイナ免許証ヘ〜マイナポータル連携の怪しい罠
- 今回は、新たに今年3月末から始まる運転免許証とマイナカードを一体化する”マイナ免許証”への更新という事もあり、試験場に前もって電話で確認した時は、”2〜3時間待ちは覚悟しといた方がいい”との事だった。 だが、ド田舎にある筑後試験場は唯でさえよく混むので、余計にイヤな予感がした。…
象が転んだ -
- 数学者の”贈る言葉”〜東大の入学式祝辞もまんざら悪くない
- 「コールガール〜私は・・」でも書かれてる様に、米ハーバード大学院の入学式では開口一番に”今あなた方がやるべき事はまず、横にいる人を蹴落とす事だ”と、学長からの祝辞を贈られるそうだ。 ま、この時点で、この大学の悲しい運命と侘しい将来は決まってる様なものだが、事実、本書に登場する著…
象が転んだ -
- 金持ちなのに頭が悪いのは・・?〜”まぐれ”が理解できない人間の愚かさ(その3)
- 前回「その2」では、「はじめに(=知識を真に受けてはいけない)」と、その後に続く「プロローグ(=雲に浮かんだモスク)」を中心に纏めました。結論から言えば、一時的な投資家の成功は”単に運がいいだけ”であり、偶然についたインクの染みを”雲に浮かんだモスク”と勘違いする詩人の愚かさに…
象が転んだ -
- 東大医学部がAIに屈する日〜”AIが東大理科3類に合格”の真相と現実
- AIに2025年実施の東大の入学試験問題を解かせると、主に医学部に進学する”最難関の理科3類の合格水準に達した”とAIベンチャーのライフプロンプトが5日、明らかにした。 このAIは合格最低点を上回り、AIの能力を裏付けるものだ。2次試験では英語が得意だったが、数学や国語に弱点が…
象が転んだ -
- 眠れぬ夜のルベーグ積分論〜”積分論は難しい”と嘆く日本人へ(その5)
- 前回までのおさらい 前々回「その3」では、確率論と測度論(積分論)の関係について述べましたが、ルベーグ積分では測度を使って積分値が求まる為に”積分と測度は同じ概念”とも言える。 また、確率論とルベーグ積分論はどちらも測度論という分野に属するが、最後に確率と積分の違いを簡単に言え…
象が転んだ -
- いま、業務用スーパーが微妙に安い・・
- ネット上では、コストコとよく比較される業務用スーパーだが、今まで毎日の様に利用していたトライアルやコスモスと比べても、そこそこ安い。 特に、野菜が安いのは大助かりである。 典型の家呑み、いや晩酌派なので、肉と野菜は健康を維持する為の生命線となるが、肉はともかく野菜の価格高騰には…
象が転んだ -
- 隣組壊滅へ向けて〜老害は死なずただ消えゆくのみ・・
- 「隣組の崩壊・・」の続きになるが、前番の人から”隣組の当番と言っても、基本的には回覧板の配布と一部仏事の集金だけですから・・”と、簡単な役割表を渡された時に断ってもと思ったが、困った風の相手の事情を考え、一応は受け取った。 その後、年明けのお宮掃除をあえて欠席し、同じ前番の人が…
象が転んだ -
- 成功は思うより偶然に依存する〜”まぐれ”が理解できない人間の愚かさ(その2)
- 前回「その1」では、「まぐれ~投資家はなぜ運を実力と勘違いするのか」の大まかな流れと著者タレブ氏の概略と翻訳者望月氏のコメントを長々とですが、紹介しました。 レバノン内戦を潜り抜けて育ったタレブ氏だが、グレアム・グリーン(英、1904-91)に影響を受け、文学に大きく傾斜するき…
象が転んだ -
- まるで、インド版”燃えよドラゴン”・・「モンキーマン」が放つ、猿男の”怒りの鉄拳”
- 展開としては、単純な復讐もの系で、終始殴るか蹴るか刺すかの血みどろの描写がメインである。 舞台がインドなので、てっきり映画大国インドの作品だと思いきや、製作はユニバーサル・ピクチャーズ(米)で、アクションは「ジョンウィック」シリーズのスタッフ陣で固めている。但し、コロナ渦の影響…
象が転んだ -
- ”まぐれ”が理解できない人間の愚かさ(その1)〜なぜ運は努力や実力にも勝るのか
- 「ミール博士の検証」でも少し触れましたが、「まぐれ~投資家はなぜ運を実力と勘違いするのか」の原書「Fooled by Randomness:The Hidden Role of Chance in Life and in the Markets」は2001年に出版された。 直訳…
象が転んだ -
- ミール博士の検証〜高学歴や派手な肩書きの専門バカほど無知から学ばない
- 半世紀前に、専門家たちが過去の失敗から学ばないという現象を真剣に研究した学者たちがいた。 例えば、”医者が自らが何をわかってないかをわかってない、又はそれをわかろうとしないという2つの致命的な問題がある”と、ミール(Meehl)は元の論文(1954)でこの問題を次の様に紹介した…
象が転んだ -
- パスカルの賭けからベルヌーイの法則へ〜数学は偶然の上に卵を生む(その4)
- 前回「その3」では、パスカルの”勝ち点問題”を中心に述べました。 そこで、前回までのおさらいを大まかにしますが、今日の統計学には欠かせない”標本空間”の考え方は、生まれつき根っからのギャンブラーであり、現役の医者で天才数学者でもあるカルダーノによってもたらされた。また、ガリレオ…
象が転んだ -
- 重力は誰が発見した?〜ニュートンか、ガリレオか、ケプラーか・・それとも
- 巷で(もないが)よく言われるのは、ガリレオが重力による落下運動の法則を明らかにし、(ガリレオが死んだその年に生まれた)ニュートンがその重力があらゆる物体に働く力(=万有引力)である事を数学(微積分)を使って証明した・・というものである。 確かにこれは正しい。が厳密に言えばだが、…
象が転んだ -
- 不思議な世界の確率論〜”積分論は難しい”と嘆く日本人へ”その4”
- 前回「その3」では、確率論と測度論(積分論)の関係について述べましたが、ルベーグ積分では測度を使って積分が求まる事から”積分と測度は同じ概念”とも言えます。 今では、ルベーグ積分論を測度論とみなす事で、確率論や金融工学などの分野でも大きく飛躍し、特に、現代の高度な確率論を(確率…
象が転んだ -
- まるで町内会のゲートボール!?〜メジャーの開幕戦を見て、われ何を思う・・
- コーン・・ワァ〜・・コン・・ワァ〜の繰り返しに、音だけ聞いてれば町内会のゲートボールを見てる様だったし、こんな動きの乏しいプロスポーツも珍しい。 地上波で野球を放送する機会が減った事もあり、昔の様にはプロ野球を見なくなった。また、それでも何ら不満や不便を感じる事もなくなった。 …
象が転んだ -
- 眠れぬ夜の測度論(更新)〜”積分論は難しい”と嘆く日本人へ”その3”
- 「その1」では、リーマン積分とルベーグ積分の密な関係を述べ、「その2」ではルベーグ積分の本質と定義について述べました。 特に、ルベーグ積分では、集合のσ加法族を定義し、その上のσ加法的な集合関数として測度と可測関数が定義され、更に単関数の近似の極限を使い、一般関数におけるルベー…
象が転んだ -
- バルザックが眺めた処刑執行人〜シャルル-アンリの葛藤と苦悩のその先に・・
- フランス革命という激動の時代を生きたシャルル-アンリ・サンソン(1739-1806)は、フランス全土を代表する処刑人として、マリー・アントワネットやルイ16世、ロベスピエールなど、王侯貴族から庶民まで、のべ3000人以上のギロチンによる処刑を執行しながらも死刑制度に反対し、その…
象が転んだ -
- 再び、Temuでの買い物を・・・安いものにはトゲがある?”その2”
- 誰が言ったか知らないが、”選ぶ理由が値段なら買うな、悩む理由が値段なら買え”という言葉があるらしい。判り易く言えば、”高価でも欲しいと思ったら買え”って事だろう。 全くのアホ臭だが、私にしてみれば逆も真なりで、”選ぶ理由が値段なら買え、悩む理由が値段なら買うな”である。つまり、…
象が転んだ -
- こんなモン買ってもた〜鉄鍋フライパン、その他
- 車検が高い・・ 思ったほど車検費用が掛からなかったので少しはホッとしてるが、長引くロシア=ウクライナ戦争の影響からか、ここ数年、車検費用が高くなる傾向にある。 今乗ってる車は13年以上が経つので、自動車税(34500→39500円)と重量税(24600→34200円)が上増しに…
象が転んだ -
- 一瞬を生きる・・・映画「春に散る」に思う
- どうしても、ボクシングをテーマにした映画は、舞台上の演出され過ぎたパンチの”撫で合い”になり、最後には感動と興奮を誘うものが多い様な気がする。 所詮はフィクションであり、興行的に成り立たないと映画産業は潰れる。が、こうした延々と続く殴り合いを美化し過ぎれば、違和感を感じなくもな…
象が転んだ -
- まるで独裁者の狂言とイカサマ〜大統領演説に見る、アメリカの繁栄と絶望の間の先に・・
- 予想された事だが、トランプは吠えた。 ズラを剥ぎ取られたハゲ爺の如く狂った様に吠え捲った。 ゼレンスキー大統領との首脳会談でも、事実上のドクターストップが掛かり、トランプは切れ捲ったが、今回は先の首脳会談の倍にあたる100分に渡り、吠え続けた。 「ゼレンスキーの正論」に寄せられ…
象が転んだ -
- 数学は偶然の上に卵を生む(その3)〜ガリレオからパスカルへ、期待値は成功をも見通す?
- 前々回「その1」では、「ドランカーズ・ウォーク~日常に潜む”偶然”を科学する」の第1章”ランダムネスという不思議な世界―ベストセラーは 生まれる?”の中のR・マリスの本塁打記録だけを簡単に述べたが、少し補足すると、本塁打を打つ確率は打席数が増える程にランダムな要素が平均化され、…
象が転んだ -
- 数学は偶然の上に卵を生む(その2)〜カルダーノとガリレオが発見した偶然の確率
- 前回「その1」では、” を科学する”というテーマで、偶然の特性であるランダムさの中に潜むバイアス(偏り)やバラツキやパターンをも科学の対象にし、更には、偶然に潜む錯覚や誤解までも科学の力で解明しようとした歴史を大まかに説明しました。 「ドランカーズ・ウォーク」では、著者のR・ム…
象が転んだ -
- いま、日本人が見るべき映画〜「オーダー」(2024)
- 久しぶりに、アメリカ映画の底力と本気度を感じさせる作品に出会う。と思いきや、アメリカを舞台にしてはいるが、日本では劇場未公開のカナダ発の映画である。 てっきりハリウッド映画だと勘違いし、「オッペンハイマー」で裏切られたばかりだったので、いい意味で意外性を抱きながら思わず見入って…
象が転んだ -
- ゼレンスキーの正論とトランプの暴走〜会談決裂の詳細と本質を追う
- 某フォロワーの「記事」に”(今回の交渉決裂には)深い諦めと静かな絶望を抱いている。(もしトランプにゼレンスキーが屈してたら)世界は(力の論理が支配し)取った者勝ちの無秩序状態になる”とあった。 全く同感である。 今回の交渉決裂を一言で言えば、タイトルにも書いた様に”ゼレンスキー…
象が転んだ
読み込み中 …